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褒美
「それで、儂には何を望む?」
『ヒロ」の父が聞いてきた。
【俺】(欲しいもの?特にないな。。。)
(。。。)
(そうだ!)
【俺】「欲しい物は特にありません。ただお二方に頼みたい事があります。』
【ヒロの父】「嫁と孫、家名の恩人なれば。」
【俺】「ヒロの勘当を解いてやって下さい。」
【ヒロの父】「。。。」
【ヒロの父】「お気持ちはありがたいが、それは無理だ。あれ(ヒロ)もそれでは気がすまい。
ところで何故お主は縁もゆかりもないヒューマン(アレ)の事をそこまで気をかける?」
【俺】「今回の件、行い自体は決して許されざることであったと思います。ただ、あくまで本人の意思に反しての事だったかと。 それに、捜索の際の部下への差配見事でした。才を埋もれさすのは惜しいと正直思いました。」
ここまで話したところ、突然
二人は笑い出した。