キル回想2
■□【キルの回想】■□
【イルト】「遅くなった。『サモナ伯』の宴が予想の他伸びてな。」
【屋敷頭?】「いえいえ、旦那様をお待ちするのもまた我らが務め。お気を遣われずとも。それより『イルト様』朗報があります。なんと伯爵夫妻が我々の手の内に落ちました。しかも幸運な事にその事は誰一人知りません。」
【イルト】「詳しく説明せよ。」
屋敷頭?は半ば得意そうに経緯を語る。
【イルト】「して、その女子は?」
【屋敷頭?】「伯爵夫人のともの者かと思われます。例の者たちと伯爵夫人の世話をさせる為に敢えて生かしておこうかと。男では行き届かない所もございますので。」
暫く『イルト』は『私』をじっと見つめた。
【イルト】「女、どこかで会わなかったか?
」
慌てて首を振る。
【イルト】「ははは、誰に似ているか分かったわ。奥の若い頃に似ている。全て終わったら悪い様にしない。我々の言う事に従えばだが。」
【イルト】「しかし、運が向いて来た。今日は前祝いぞ。皆のもの無礼講で飲め、飲め」
密談を交えた宴会はその日の朝まで続いた。
翌日、私は片付けにおわれたのは言うまでもなかった。
そしてそのまた翌日、
『私のヒーロー』が 来た。。。