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『チェック•メイト』

1階に戻るとイルト男爵が

ヒロの父相手に身の潔白を述べていた。


【イルト】「何者かに嵌められたに違いない。私は『キル』が無事帰還したと聞き、今しばらく前に来たばかりだ。なんなら『キル』とそこの緑の民の男に聞いてみなさい。大体敬愛する義兄を害するような事を私がするはずがないだろう?」


【俺】(見事なトカゲの尻尾切りだ。。)


【キル】「私は昨晩『イルト叔父さま』と、そこの傭兵、屋敷頭?とが密談をしているのをこの目で見てます。

私に酒の給仕をさせた後、『イルト叔父様』が彼らに指示(お父様、お母様を害する計画)をしているのをこの耳で聞きました。」


【イルト】『馬鹿な。この女は頭がイカれている。第一そんな密談を、人のいる所で行う輩がいる筈ないだろう。この女も私を嵌めようとしている一味に間違いない。得体の知れん女と私、どちらを信じるんだ。』


その時馬車が到着し、気の強そうな夫人が降りてきた。

【俺】(やっと到着したか。)


【イルト夫人】「これはどう言う事なの?

護衛の兵から『キル』が見つかって、屋敷に着いたと知らされ着てみれば。。あなた説明して!」


【イルト】「『キル』ならそこに」

彼が指差したのは当然の事ながら『セイ』だった。


『パシンパシンパシン』


【俺】(三連発だ。)


【イルト夫人】「自分の姪も分からないほどボケられたんですか?」


【イルト】「?」


イルト男爵の顔が怒りに真っ赤になった。


【イルト】「謀りおったな。偽者か。おまえら捕まえんか〜」


ヒロの配下が態度を決めかね顔を見合わせる。

ここで『キル』が『イルト夫人』に近づき耳元で歌のフレーズを囁いた。


【イルト夫人】『そんな。。。『キル』なのですね。」

キルが頷いた。


【キル】「叔父様が私を頭のイカれた、『屋敷占拠の一味』だと。。『音受け』も出来ない無能だとも。。」


【俺】(やっぱり『音受け』で盗聴していたんだ。。流石キル)


イルト夫人が凄い目でイルト男爵を睨む。


そんなキルが突然走り出した。

「お父様、お母様、、、」


見るとキルのご両親が護衛に支えられいた。


『チェック•メイト』






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