ノックアウト
男爵到着までの間、『ブンブン』で邸内を探る。
【俺】(これで人質が閉じ込められている部屋までの最短ルートは押さえた。)
【屋敷頭?】「旦那様がお着きになられました。」
精悍な顔つきをした男が入ってきた。
【イルト】「『キル』久しぶりだな。何か雰囲気が変わった気がするが、、、久しく会っていなかったせいか。義兄の事、私も本当残念だ。色々あったかと思うがもう安心して良いぞ。とりあえずは最高級の宿を用意させる。」
『屋敷頭?』に対し色々指示した。
そろそろ頃合いか。『セイ』に目で合図を送った。
『セイ』が『音鳴り』とつぶやく。
2階の方で
『キャーーーーーーーー」
女性の叫び声が響く。
それと連動し、
俺は『イルト』と『屋敷頭』、食堂に向け『めまい』を放つ。
階段を駆け登ろうとした俺を
阻もうと屋敷頭が向かってきた。
が、見事に『めまい』で足がもつれ転んだ。
屋敷頭をよけつつ階段を上る。
よし、『キョウシン』だ。
屋敷内の窓、全てのガラスが震え始め
そして割れた。
それを突入の合図として
『ヒロの配下』が50名ほど突入してきた。
『イルト』が「無礼もの、誰の屋敷に何の権限できた」と叫んでいる声が階下で聞こえる。
構わず2階に向かう。
2階の踊り場に2名『イルト』の部下。
迷わず『めまい』と『ボム』をかます。
ほいっ一丁上がり。
「ダダダダ、、、」っと下まで転がり落ちて行く。
3階に到着。
【俺】(戦わずして勝つには?)
「音鳴り」で投降を促す事にした。
【俺】「お前らはすでに包囲されている。大人しく投降をすれば命まで取らない。両手を上げ、人質と共に出てこい。なお、我々により『イルト男爵』はすでに確保された。」
この声を聞き
先ずは、ヒロの妻子を連れて
一人投降をしてきた。
【俺】(投降に期限をつけるか。)
【俺】「今から10数える。その間に出てくるように。」
「イチ」
「ニー」
「サン」
『キルの母』を連れ、二人組が出てきた。
よし、もう少しだ。
【傭兵1】「どうせ、投降しても『縛首』だ。金と、馬車を用意しろ』
『キルの父』に一人がダガーを突きつけている。
【俺】(馬鹿がいた。)
『元素振動』、『めまい』、『キョウシン』三連チャンでかました。
『元素振動』で『ダガー』を熱する
堪らなくなり、落とした。。。
これで、『キルの父』の安全を確保。
『めまい』で、平衡感覚を奪い、
『キョウシン』で『あご』の先を震わせる。
脳震盪を起こし馬鹿は倒れた。
(アゴ先をパンチが掠めると、脳に振動がおき脳震盪を起させる。。。
この事をボクシング用語で何と言ったっけ?
まあいいか。『ノックアウト』だ。)
あと一人は。。。
混乱して、窓から飛び降りた。
3階なんだけどな。。。
こうして幕は閉じた。