人質
先にテイムした『蝶』(名前は『テフテフ』)を含め、『ブンブン』以外は全て逃すようヒロの配下に頼んだ。
反応は、何か聞きたそうな者、疑わしげな眼を向ける者と様々だったが敢えて無視した。
『ブンブン』を使い、屋敷中の窓という窓をあたったが、残念ながら開いている窓もなく、また施錠されているようだった。
【俺】(なんとか中の様子が知りたいな。
とりあえずは他に出来ることをするか。)
「屋敷の見取り図を用意してくれ。」
【ヒロの配下】「はい」
ヒロの父の指示のせいか、俺の指示で皆キビキビ動く。
見取り図も、ものの10分も経たずついた。
3階建て、物置などを入れ約50室か。
一階は玄関ホール、応接室、メインダイニング、図書室、厨房
二階はキル両親とキルのプライベートスペースらしい。寝室、浴室、娯楽室などが並ぶ。
残る三階が、使用人部屋や、鷹小屋、物置となっているらしい。
(このどこにキルやキルのご両親、ヒロの家族が捕らえられているんだろうか?)
『まあ案ずるより産むが易し』だ。
『ソナー』で、各部屋の人を確認。
『音受け』で『キルの心音』探った。
人数は全てで18名か、キル、キルの両親、ヒロの奥さんと子で5名。残り13名は敵?
ずいぶんいるな。