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なるほどな。
【俺】(『ヒロの護衛失敗』⇨『ヒロの父の失脚』『キルの父死亡』⇨『炎の帝王擁立反対派の力減?』ってところか?)
「他種族の者が国王になる事に対し反対はないのですか?」
【ヒロの父】「昔、風の種族より国王を迎えたと言う史実がある。
我が国の法で国内で『国王にふさわしい者がいない場合に限り』他の精霊族より国王を選ぶ事ができるとなっている。
勿論身内に音の魔法が使える者がいる事が前提となるが。」
「知っての通りこの地は大陸2大勢力の『炎の国』と『風の国』に挟まれ非常に不安定な位置にある。だから、政略結婚も戦略的に否定もできないと言う事情もあるのだよ。」
【俺】「炎の国がこの国の一部を取り込み併合を考えている可能性も?」
【ヒロの父】「ある。特にそちの国の巫女と第二王子が行方不明になったとの噂と前後し、炎の国の工作が活発化しているようだ。」
【俺】(長いものには巻かれろってことか。)