表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
157/259

地図

『サボナ』郊外の広大な敷地の一角にその屋敷はあった。


【ヒロ】「父の屋敷です。」

俺の視線に何か感じとったのか

ちょっと弁解がましくヒロは言った。


【俺】(誰のでも良いのだけどね。)

『納屋がある』と言うのでウルフ達を中に入れた。(さて、早速捜索にあたるか。)


【ヒロ】「人手が必要ですね。」


【俺】(もっともだ。)

「当ては?」


【ヒロ】「家の者を遣いにやって部下を集めさせます。貴方様はどうされますか?」


【俺】(『貴方様』って多分俺のことなんだろうな。)

「キルの家に行って、協力を得られるか当たってみる。」


【ヒロ】「ならば、誰かに『キル』家まで

送らせましょう」


(と、その前に打ち合わせしないと。地図が欲しいな。)

【俺】「地図はないかな?」

【ヒロ】「地図ですか?」

この世界に来て分かったこどだが、

基本、地図は一般に流通していない。

安易に他国に攻められないよう、情報を統制しているからだと思われる。

ただ、護衛なども行う『ヒロ』達ならあるのでは?とふんだ。

案の定、暫くして地図が出てきた。

手書きだ。でも正確に書かれている。

ヒモにスミの棒を付け、鐘を中心に半径5kmの円を書いた。


鷹を日の出方向に向けた時、鐘音は左斜め方向から聞こえた。(北西か。)

ハッキリした音量だったから、鐘のある場所からさほど離れてはいないはず。せいぜい4〜5kmってところだった。


円の内側の南東にある建物を中心に見るか。

公共の建物はまず違うな。バッテンを書いていった。


『ヒロ』が俺の手をジッと見ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ