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到着?
『セイ』が仲間となった事で
道行が楽になった。
何故なら意外にも彼女の馬の扱いがうまかったからである。
彼女曰く『小さい頃から馬に接していたから』とのことだった。『何故?』と聞きたかったが、あまり言いたそうではなかったので止めた。
当初の予定通り、昼夜を問わず駆け抜けた事もあり2日間でかなり距離を稼げた。
そして、その間にも色々動きがあった。
一つはテイムした一羽目の伝書鷹がアジトのらしき施設に到着したのだ。
実は、馬車に乗りつつも俺は時々テイムした鷹達の目を通じ道行きを追っていた。
『南に向かった鷹』はあれから大河へ向かった。大河に出たあとしばらく河に沿ってさらに南へ下っていった。キル達の両親が降りた港町を越え1日ほどさらに川に沿って行ったころで右手方向に森が見えた。
その森に向かい鷹は進路を変え、その森の上空で旋回行動をした後、大規模キャンプ地らしき敷地に入った。
そして、唯一ある木の建物へ入り鷹舎らしき小屋に入った、そこで鷹の意識は落ちた。
目的地についたのだった。