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枷
先ずは『ヒロ』の契約解除だな。
【俺】「真名は何というんだ?」
ヒロはたじろぐ。
【俺】「俺を信じられないようなら此処までだ。これ以上状況が悪くなることもあるまい?」
【ヒロ】「『アルヘイト・ヒロ』だ。」
よし。
【俺】(コトワリ、彼の家族が存命か確認頼む)
【コトワリ】(存命だ。)
【俺】(『いいかげん』、今度こそ出番だ!
『ヒロ』の最近行なった契約で『死を持って償う』と書いてある契約はあるか?)
【いいかげん】「あるよ〜。キレイ、サッパリ消して良い?」
【俺】「頼む。それと。。。 『彼の一族』と
『音の一族』との間の盟約らしきものがあればそれもキレイ、さっぱりで。」
【いいかげん】「オッケー。」
まずはこれでよし。
ここで俺は『ヒロ』に
『ご家族がまだ生きていること』
『無理矢理結ばされた契約?呪い?は
取り払ったこと』
『音族との『太古の盟約』もついでに破棄
したこと』
の3つを話した。
ヒロは上2つを聞き非常に喜んだが
最後の盟約放棄については複雑そうな顔をした。
【俺】「一味の首謀者に音族もいるんだろう?」
枷は少ない方が良い。