いいよ
【俺】「さあ行こうか?」
絶望に固まっている『ヒロ』に声をかける。
【俺】(変な考えを起こすまえに動かないと。)
【ヒロ】「・・・?」
【俺】「キル一家を嵌めようとした悪い奴『ヒロ』は『成敗』されたんだろう?」
「今度はえっーと『ヒロリン(仮称)』の家族を救出しないと。」
【ヒロ】「手がかりも何も無い。それに俺の利用価値が無くなったと奴らが判断した時点で、俺と俺の家族の命はなくなる。」
【俺】「悲観にくれるのはいいが、時間は無くなっていくぜ。
キル達が音の都に無事ついた事が確認されるまでよくて3日。馬車が野営地に着かないのを怪しむのも恐らくそのぐらいだろう。
行動するのには余裕はない時間だ。
それに、もし俺に期待してるなら
本人が精一杯足掻こうとしないのに救助に向かうほど、俺は『甘ちゃん』じゃないし『義理もない』 とだけ言っておこう。」
【ヒロ】「『音の一族』でもない『シャーマン』のお前が『何も持っていない』俺に力を貸してくれるなど。。」
【俺】「グチャグチャ考える前に動かなくて良いのか?」
ヒロリンは決心したようだ。
【ヒロ】「出来る事はすべてします。どうか私の家族を救うのに手助けください。」
【俺】「良いよ。もともとそのつもりだったし。」
軽く言ったら、ヒロが複雑な顔をした。