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なるようになる。
【俺】「それは?」
【キル】「太古よりの盟約があるから無理です。」
キルによると
太古の盟約とは『ヒロの一族』と『音の一族』の間で太古になされた契約だと言う。
すなわち『ヒロの一族』は武力を持って
『音一族』の剣や楯となり、代わりに『音族』は『ヒロの一族』を政治的に庇護する。
日本の中世の貴族と武士のような関係か。。。
当然ヒロの一族は主家である音族に
害をなせない契約を結ばされている
という訳だ。
当たり前だが、そういった背景も黒幕達は知っていると言うことか。
さて、ヒロの処置はどうしよう。
心情的に理解出来なくもないし、
同情の余地も多分にある。
でも、キルとキルの両親を嵌めて良い理由にはならないよな。。。
ここは直接被害を受けたキルの両親の判断にすべて任せよう。
なり行き上係わったけど、俺は言ってしまえば第三者だし。
【俺】「このものの判断はやはりキルのご両親にお任せします。』
後はなるようになるか。