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カオス

暗闇の中で浮かぶ俺


そいつは話かけてきた。


【???】「無様だね。ホント無様。」


【俺】(そんなこと分かっているさ。あっちの世でも、こっちの世でも。。)


【???】「見ていてあまりに面白いんで、つい声をかけてしまったよ。この僕達がね。

だってそうだろ?ここまで惨めで、情けない物語(ハナシ)なかなか見れるもんじゃ無いよ

やる事なす事、常にドツボッて 。

しかも自分は大真面目なんだろ?

上手くやってる気になってさ。

挙句のはて そのザマかい?」


【俺】(うるさい奴だ。そんな事、とうに分かっているんだよ。。)


「ほっといてくれ。」


【???】「都合悪くなると声を荒げれば良いと思ってる。ホント単純だね。」


【???2】「単純だね。」


【???】「だからさ、コトワリにも見捨てられるんだ。ククク 」


【俺】「馬鹿だって事も充分に分かってるさ。だからこんな事になってるんだろう。」


【???】「今度は開き直りかい?」


【???2】「ホント馬鹿だね。」


【???3】「馬鹿だ。」


【俺】「分かってるからどっかいけ」


【???】「もしかしたら、僕たちが一発逆転ホームランかもしれないのにね。」


【???2】助けてくれるかもしれないのにね。」


【???3】「チャンスを蹴飛ばす天才だね」


【???2】「天才だね。」


【???】「これ以上状況が悪くなる可能性って低いだろうがね。」


【???2】「きっと馬鹿なんだよ。」


【???3】「蹴飛ばして、どうなるか見るのも楽しみかも。きっと右斜め横にいってくれるよ〜」


【???】「でも、このままだと詰むだけかも〜」


【俺】「もう、ほっといてくれ。」


【???】「なんで〜」


【???2】「なんで〜?」


【俺】「得体のしれない(コトワリ)を信じた結果、この状態なんだ。これ以上、訳の分からぬ奴らの話など聞けるか。」


【???】「コトワリは怪しく無いよ〜。」


【???2】「無いよ〜」


【???】「やっぱり馬鹿だね。」


【???2】「だね〜」


【俺】「なんて、うっとうしいんだ。。

大体名乗りもしない奴のどこを信用しろって言うんだ。」


【???】「名前?」


【???2】「名前は●●●って言うんだよ」


【???3】「だよ〜」


【俺】「分かる言葉で言ってくれ」


【???】「ちゃんと頼むこともできるんだ。」


【???2】「良いよ、教えてあげる。君らの言葉で言うところの混沌(カオス)だよ。


【俺】「カオス?」


【カオス】「そうだよ〜、若しくは 『いいかげん』って言っても良いし、『天邪鬼』って言ってくれても良いよ〜。」


【カオス2】「良いよ〜」


【カオス】「どうせ名前に意味無いし。」


【カオス3】「無いし〜。」


【俺】「この世界じゃ名前に意味があるんじゃないのか?」


【カオス2】「コトワリ(理)サイドにはね〜。」


【カオス3】そうだねー


【俺】「だいたい、お前ら、俺を助けて何のメリットあるんだ?俺の魂でも取る気か?」


【カオス】「いらないよ〜。」

【カオス2】「要らないよ〜。」

【カオス3】「そんなもの。」


【俺】(そんなものなんか。泣)


「。。。じゃあ何で?」


【カオス】「理由なんて、あるわけないじゃん。」

【カオス2】「面白そうだからね〜 」


【カオス3】「ね〜」


【俺】(頭が痛い。。。)


【カオス】「君は面白いからね〜。自爆体質の上、馬鹿だし。」


【俺】(馬鹿はもういいって。。。)


【カオス】 「それに それに 何て言ったって

あのコトワリを自爆させ、挙句に力使い果たさせて寝かせちゃったし。」


爆笑


【俺】「ん?自爆?一体なんの事?」


【カオス】「わ〜 分かって無い!ぎゃははは」


【カオス2】「天然?」

【カオス3】「天然だね〜」


【俺】「頼む教えてくれ。イヤ、教えて下さい。」

俺は頭を下げた。


【カオス】「コトワリってさ、世界を律するルールみたいなものじゃん。そんな存在が、偽名なんて抜け道みたいなもの作ったらどうなると思う?自分の存在すら消しかねないよ〜

それを、させちゃうんだから凄いよね〜


その挙句、コトワリの奴、見捨てやがってって逆恨みしてるし〜

流石右斜め横の漢だね〜。」


【カオス2】「だね〜」


【俺】「。。。。」

(こいつら絶対、俺を苦しめて楽しんでる。。。)


【カオス】「楽しませてくれたから、力を貸してあげるね〜」


断わる理由もないし、

これ以上悪い状態になるはずないし、

味方が欲しかった俺はお願いした。


【俺】「取り敢えず何て呼ばれたい?」


【カオス改め いいかげん】「『いいかげん』が良い〜」


【俺】(予想通りって言うか、予想の斜め上をいくって言うか。。。ま、いいか。)


(しっかし、こいつらとコトワリの関係もイマイチ良く分からないな。

正反対の役割(ロール)のような気がするけど

敵対してる訳じゃない。。何故なんだろ。)


「『コトワリ』と 『いいかげん』さんのご関係は?」

なんか下手にでてしまった。


【いいかげん】「なんかこいつ企んでる〜」

【いいかげん2】「あやし〜」

【いいかげん3】「きっと僕らを騙そうとしてるんだ〜。このまま売り飛ばすつもりかも〜」

【いいかげん2】「かも〜」


【俺】 (こいつらきっとワザとだな。)

頭痛がした。


「お願いします。」


【いいかげん】「それはね〜 それはね〜」

「話長くなるけどいい?」


【俺】「簡潔にお願いします」


【いいかげん】「えっ、やだ〜」


【俺】(お前らガキか。)


【いいかげん】「実は神様に頼まれたの。」

【いいかげん2】「たの〜」


もしかして?それだけかい。。。


【いいかげん】 「『コトワリ』が、もしガッチガチの世の中作りそうになったら、僕達が邪魔するよ〜にって。」


【いいかげん3】 「僕たちは立派な『邪道』なんだよね〜」


【俺】(なんとなく分かったような、わからないよ〜な。)


(要はバランサーって事?)


(だから、コトワリが何をやらかしたか

チェックしてるんだな。

で、オレが引っかかったってわけだ。)


(さて、こいつらどう力を貸してくれるんだろか。そういや、俺、なんでこいつらにへりくだっているんだ?しかも散々馬鹿にされて。

。。。

所詮『天邪鬼』だろ。)


バカバカしくなった。

世の中を恨んだ自分にも。


【俺】「おい、『天邪鬼』どんな力を持っているんだ?」


【いいかげん改め 天邪鬼】「態度でかくなったね。」

【天邪鬼2】「なったね〜。」

【天邪鬼3】「だいたい『いいかげん』って

呼んでくれるって言ったのに。。」

【天邪鬼3】「手のひらかえしたね〜」

【天邪鬼】「せっかく、やる気出したのに、ガッカリだね。」

【天邪鬼2】「やる気なくなっちゃうよね〜」


無視した。

もう失うものなんてないんだ。


。。。。。。。


しばらく無視をしているとむこうから折れてきた?


【天邪鬼】「僕達の力は、きめられたルールの右斜めにいくってこと。それ以上は教えない。」


【天邪鬼3】「教えちゃうと、ドツボに嵌まってくれないからね。分かったら何時でも呼んで〜。じゃあまた。」


【俺】「おい、待て、ここから出せ。」

言った後、後悔した。


裸で、檻の横に放り出された。


そこから逃げたせたかって?

ダメに決まってる。


連れ戻され、縄でグルグルに縛られた。

どこからか、


「ぎゃはははは」


って聞こえた気がしたが

きっと気のせいだろう。


。。。

奴らを呼ぶ時は考えよう。








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