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無言
【ヒロ】「・・・」
【俺】(だんまりか。)
「証拠がまだ必要か?
ここより数キロ先に15名からなるパーティがいる。わわざわざ村に入らず野営をして、誰かを待ち受けているパーティだ。」
【ヒロ】「それこそ、音の都よりの迎えのパーティでは」
【俺】「そこで話されていた内容まで話す必要があるか?」
ヒロは一瞬「何故?」との顔をしたが
俺がキルの方を無言で見つめると
締めた顔をした。
【ヒロ】「『音受け』を。。。」
俺は黙ってうなづいた。
【俺】「3名亡き者にする計画だった。
後腐れ無いように。だから、村にはいかない。」
【ヒロ】「やつらは、『ご夫妻を決して殺さない、お嬢さまを言い聞かせる為一時人質にするだけだ。』と。。。」
【俺】「それを信じたのか?」
【ヒロ】「・・・」
無言がすべて語っていた。