現実
さてと。。。
後は待ち伏せをしている奴らだな。
『一番良い勝ち方は、戦わずして勝つ事』って確か中国の孫子が言ってたな。
俺が知っている勝ち方?(笑)
『三十六計逃げるに如かず』
戦も良いけど、万が一怪我したら嫌だし?
『ハリアー』使って逃げるか?
でも、『ハリアー』は目一杯乗って3人。。。
キル、両親、俺、護衛。
(-因みに護衛は『ヒロ』って言う名前のヒューマンで、代々彼の一族は『音一族』に使えているらしい。)
計5名だな。
決めた。
『ハリアー』は『キル』とその両親が使用。
馬車は護衛と俺が乗っていく。
これで行こう。
おそらく護衛も俺も敵は眼中にない。キルの両親さえ無事に『音の都』に到着すればもう手出しできないはず。
再会の感動も収まりかけたタイミングで声をかけた。
「キルそろそろ。。。」
【キル母】「この方は?」
【キル】「彼は『ショウ』と言う名で、囚われた私をホブゴブリンから助け出してくれた恩人です。
こうして再びお父様、お母様に再び生きて出会えたのも。。。
すべて彼のお陰。。。です。」
(少し大袈裟な気もするが、事実は事実か。)
俺はその後、簡単に自己紹介とキルと知りあうきっかけとなった事件について述べた。
また事件は偶然起こったものではなく黒幕がおり、その黒幕の内の少なくとも一名は『音族』と思われるとも。