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剣聖視点 被害が大きくならないうちに古代竜を倒そうとして失敗、厄災女の怒りの攻撃を古代竜とともに受けてしました

俺は人形使いがあっさりとやられているのを、呆れてみていた。


元々、がたいがでかいだけなのだ。


先程の訓練場では、厄災女が「勝つな」って言うから仕方無しに負けてやっただけだ。


剣も聖剣でなくてそのあたりに落ちていた剣使ったし、まあ、そんな剣使っても軽く勝てたが、剣がポキリと折れてくれた。

絶対に厄災女がなにかしてくれたに違いない。


それだけ花道もたせるのになにか意味があるのかと思ったが、全く古代竜に歯が立っていないじゃないか!


一方的に古代竜にボコボコにされている。


こいつでは古代竜を抑え込むのは無理だ。


あっ、殴られた。


バカ、避けろよ。デカくなった分動きも遅いらしい。


剣聖にもなっていない。古代竜のサンドバッグになっただけだ。


げっ、古代竜が火をふこうとしている。


「仕方ない」


俺は出ることにした。


人形使いの前に一瞬で移動すると、古代竜からの火の玉を弾き飛ばしてやった。


ドカーーーーーン


城壁に激突して爆発する。


「ギャオーーーー」

古代竜は新たに登場した俺を睨みつけてきやがった。


俺は睨み返してやる。


久々の真剣勝負だ。


再度、古代竜は火球を吐き出してくれた。


聖剣で弾き返す。


180度返せれば良いのだが、敵も古代竜だ。


火球の勢いを殺して飛ばすのが精一杯だ。


ドカーーーーン

周りで爆発した。


味方の兵士達の一部が黒焦げになったみたいだが、ここは構っている余裕はない。


邪魔だと言いたかった。


厄災女はと言うと、なんと椅子まで持ち出して悠然とふんぞり返っていやがる。


こいつ俺に喧嘩売っているのか?


俺は次は厄災女の方に火球を飛ばしてやろうと思ったのだ。


「来い!」

俺が挑発すると、馬鹿な古代竜はまた火球を吐き出してくれた。


「やっ」

俺はそれを厄災女の方に弾き飛ばした。


でも、厄災女はセンスなんて振って扇いでいやがる。余裕だ。


火球が飛んでいったのに……


絶対になにか変だ。


思ったときだ。


次の瞬間火球が厄災女の手前で反射したのだ。


ミラーだ。


しまった。


ミラーは180度反射してくれるのだ。


俺はすっ飛んで躱した。


ドカーーーーーン


凄まじい、爆発に巻き込まれる。


宙で三回転くらいした。


「お前、俺を攻撃してどうするんだよ」

「してきたのあんたでしょ」

「それは古代竜に言え」

そう言って古代竜を見ると俺に向かって襲いかかってきていた。


慌てて剣で古代龍の爪を受ける。


ガキーン。


もう片手で古代竜が斬り掛かってくる。


後ろに飛んで剣で受ける。


更にもう一度。


今度は躱してやって、俺が斬りつけた。


古代竜は爪で受けてくれた。


俺は今度は攻勢に出る。


剣で次々に斬りつけた。


古代竜はそれを前足で次々に受ける。


調子に乗ってやっていると、今度は古代竜が吠えそうになった。


やばい! 火球だ。


俺はさっと避けた。


俺の頭上を火球が飛んでいき、兵士たちの真ん中で爆発していた。


本当に兵士たちは邪魔だ。城壁の後ろに引っ込んでおいてほしい。


俺と古代竜はやり合ったのだ。


「おい、キャロライン! いい加減にお前もなにかしろ」

俺は叫んでいた。


「えっ、私がなにかしていいの?」

俺は厄災女の声にはたとした。


そうだ。こいつは厄災女だ。この前は大聖堂を灰燼と化してくれて、俺が再建の雑用係をさせられている。


ここで、こいつを出すとこの王都が灰燼と化しかねない。


大聖堂の再建もまだ半分残っているのに、また、雑用をさせられるのは嫌だ。


しかし、俺一人では古代竜を相手にするのも限度がある。


どうしよう。


俺が悩んだときだ。


また古代竜が火球を吐いてくれたのだ。


それは今度はアマテラス向かって飛んでいったのだ。


アマテラス全体に流石にミラーは張れていなかったみたいで、大爆発が起こった。


その爆発の中から、真っ黒に煤だらけになった厄災女が顔を出したのだ。


やばい! 俺は身の危険を感じた。


古代竜も同じだ。何故か真っ青になっていた。


「よ、良くも私のアマテラスに攻撃してきたわね。もう許さないわ」

そこには怒り狂った厄災女がいたのだ。


終わった。世界は終わったのだ。

俺は本当にそう思った。


俺はその瞬間逃げ出したのだ。


えっ、でも、待て。


何故か俺の真横を必死に走る古代竜がいる。


「いや、まてよ。お前空飛べるだろう。空飛んで逃げろよ」

そう言う、俺の背後に古代竜が駆け込んでくれた。


「ええええ!」

俺は危機を感じて振り返ると厄災女から放たれた爆裂魔術が俺達を襲っていたのだ。


ドカーーーーーン

凄まじい爆発が俺達を襲い、爆風に巻き込まれた俺は気を失ったのだ。


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しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
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