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俺様の眼の前で古代竜が火を吹いて剣聖に助けられました

すみません

昨日投稿できていませんでした。

本日17時前に投稿しました。本日2回目です。

俺がキャロラインに剣聖より強いと褒めてもらって喜んでいた時だ。


「申し上げます。帝国から緊急の通信です。『古代竜は国境を越えたそうです』」

伝令兵が飛び込んできたのだ。


「何じゃと予定よりも早いではないか」

陛下が驚いて立ち上がられた。


「まあ、生き物とはそんなものですわ。陛下。皆、出動するわよ」

「解りました」

キャロラインの掛け声に傭兵バスターズの面々が慌てて訓練場を出た。

俺ら魔術師団も馬を駆って、王都の前の草原に向かう。


混み合う王都のなかを

「ええい、非常事態だ。道を開けい!」

先駆けが叫んで道を開けさせる。

その後ろを俺達の騎兵が駆け抜けた。


俺達が草原に着いた頃には『傭兵バスターズ』の飛行船『アマテラス』もゆっくりと現れた。

白いきれいな船体だ。


そして、アマテラスから剣聖とキャロラインが降りてきた。


「古代竜は帝国との国境の城壁を火球の一撃で撃破。国境警備隊の要塞をも一撃で全壊させました」

「一直線にこちらに向かっております。到着推定時間は後30分です」

情報を集めていた兵士たちが報告する。


「魔術師はエイブを中心に散開。エイブ大丈夫か」

魔術師団長が俺に聞いてきた。


「大丈夫ですよ。古代竜は俺が足止します」

「お願いしますね。人形使いエイブラハム・バーン。今回の作戦の成否はあなたの活躍にかかっているのですから」

キャロラインがこちらを見て笑ってくれたのだ。


もう、これはやるしかないだろう。


俺はやる気満々だった。


まあ、古代竜と対戦などしたことはないが、剣聖にも俺は勝ったのだ。

古代竜などなにするものぞと俺はすでに勝ったつもりになっていた。


「古代竜。途中の騎士団の駐留所を襲撃、我が騎士団は壊滅させられました」

「敵古代竜。索敵範囲に入りました。あっ、我が斥候兵が消息を助けられました絶ちました。

推定後10分で到着予定です」

兵士たちの報告が次々に来る。

それは全て思わしくない報告だった。


「セド、少し顔が青いわよ。古代竜に怯えているの?」

バカにしたようにキャロラインが剣聖に言ってくれた。


そうだ。所詮俺に負けた剣聖だ。

古代竜に怯えるのも仕方がないだろう。


「ふんっ、ただ、古代竜の強さが良く判っていないから心配なだけだ」

剣聖は強がってくれたが、顔は少し青くなっているように俺には見えた。

俺は剣聖がキャロラインが介入した時に、王都が灰燼と化したら困るとそちらを心配していたとは思ってもいなかったのだ。


「キャロライン。何だったら古代竜は俺一人でも倒せるぜ」

俺はキャロラインに格好つけて言い切ったのだ。

「まあ、エイブは本当に頼もしいわ。セドが怯えて役に立たなかったらよろしく頼むわ」

キャロラインが言ってくれた。


その時までは俺は古代竜の恐ろしさを知らなかったのだ。

本当に浅はかだったのだ。


「古代竜。こちらに向かって進撃中」

「目視範囲に入りました」

「ギャオーーーーー」

その時に古代竜の雄叫びが聞こえたのだ。

凄まじい音の大きさだ。

王都の城壁が震えた。

これは少しまずいのではないか?


俺が少し心配になった時だ。


そして、それはこちらに向かって飛んできたのだ。


「総員戦闘配置だ」

魔術師団長の声が聞こえた。


「変身」

俺は凄まじい量の土の鎧を身にまとったのだ。

そこには高さは古代竜と変わらないほどの大きさのモバイルスーツが出現したのだ。


至上無敵のモバイルスーツだ。

古代竜なんかに負けるわけはない。

この時まで俺は根拠のない自信に満ち溢れていた。


そして、ひときわ大きい俺のモバイルスーツを見つけた古代竜は一目散に俺目掛けて飛んできたのだ。


「エイブ、来たわよ。捕まえて」

キャロラインの声を聞いて、俺は手を伸ばしたのだ。


ズカーン


しかし、次の瞬間、古代竜は俺に空から体当たりを喰らわわせてくれたのだ。


俺のモバイルスーツは一瞬で弾き飛ばされていた。


全く相手にもならなかったのだ。


ドシーン


そして、城壁に叩きつけられた。


全く防げなかった。

俺は唖然とした。

古代竜は俺をバカにしたように見下してくれた。


俺は頭を降るとモバイルスーツを立ち上がらせた。


「くっそう、油断しちまったぜ」

そう言うと俺は立ち上がった。

そうだ。これは油断しただけなのだ。

俺はそう思い込むことにした。


そんな俺のモバイルスーツを見て、古代竜はバカにしたように見てくれた。

傍にあった土塊を俺に向けて蹴飛ばしてくれたのだ。


「この野郎!」

その行いに切れた俺は剣で斬りかかった。


パキンッ


しかし、その俺の自慢の土剣が、古代竜の前足で止められて、おられてしまったのだ。


「えっ」

俺は唖然とした。


バシン

次に古代竜が俺を前足で殴ってくれたのだ。

「ギャッ」

俺は古代竜の前足で吹っ飛ばされていた。


ドシーン

また城壁に今度は頭から突っ込んだ。


「くっそう」

俺は頭を降ると立上がろうとした。

しかし、その時だ。

ニヤリと笑うと、古代竜は口を開けたのだ。

「ギャオーーーー」

叫び声の後にその口から火の玉が飛び出てきたのだ。


巨大な火の塊が俺に襲ってきた。

いくらモバイルスーツだと言えどもこの巨大な火の塊を防ぐのは無理だ。

やばい! やられる。

俺の今までの人生が走馬灯のように俺の脳裏を流れた。

何故か前世のプラモを一生懸命作っている俺の姿が多かった。


俺は死を覚悟した時だ。


「ばかもん。防げ」

俺の眼の前に剣聖が現れたのだ。


そして、あろうことか、火の玉は剣聖の剣で弾き飛ばされていたのだ。


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