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傭兵バスターズをことが終わった後に捕縛することにしました

俺がエイブラハム・バーンという名だというのをその後知った。


俺が住んでいた村は多くのものが魔物達に襲われて死んでいた。


俺の両親も……


俺にも前世、両親はちゃんといた。

でも、俺は死んでしまった。俺が死んだ後に両親は俺がオレオレ詐欺の受け子をしていたと知った後、どう思ったろう?

警官に追われて、トラックに轢かれて、死んだなんて……親は泣いたろうな!

なんて、親不孝な事をしたんだろう!


俺は後悔した。



この世界の親も死んだそうだが、俺は会った事も無かったから泣きようもなかった。


なんて言うか、息子を助けようとして突き飛ばした拍子に息子は打ちどころが悪くて、死んでしまい、俺が転生したんだろうと思う。

両親にとっては俺が転生した来たのはそんなに嬉しいことではないだろう。


俺がどのような理由で、このエイブラハムなんて立派な名前の男の子に転生出来たのかはわからない。

神様が、前世の俺のあまりにも馬鹿な死に方を憐れんでくれたのかもしれない。


これが世に言う異世界転生だろう。

でも、エイブの両親にとってはどうだったんだろう?

まあ、今更思っても仕方がないことだが。


俺も一丁前に立派な名前になったもんだ。

俺は少し嬉しくなった。


俺は両親がいなくなったので、近くの孤児院に入れられた。

でも、俺が魔術が使えるとの事で、なんと俺様は王宮に呼ばれたのだ。

やはり出来るやつは行くところも違うのだ。


そこの魔術師団長に俺は見込まれて俺の作ったモバイルスーツを更に発展させたのだ。


ビームライフルの代わりにファイアーボールを打ち出すようにしたのだ。

俺様はこのシュバイス王国の人形遣い、エイブラハム・バース様としてこの王国に貢献することになった。


俺様の能力は国王陛下もお認め頂けるほどになり、


「エイブ、頼むぞ」

俺は魔物が出たと聞くと、それを退治するために陛下から依頼を受けて飛び出しすことになったのだ。


俺が倒した魔物の数は最大は100匹以上になり、俺様が倒した最強の魔物は火竜と呼ばれるサラマンダーだった。


あの時は本当に大変だった。


俺様のファイヤーボールが火竜には効かなかったのだ。


何発浴びせてもサラマンダーの野郎はびくともしなかった。


さすがの俺も焦った。


仕方がないから、俺は燃え盛るサラマンダーに抱きついて魔術師団が大量の水魔術を放つまで、抑え込んだのだ。


あと少しでその炎で俺様も燃えるところだった。


本当にやばかった。



でも、今回の厄災はそれ以上だった。


なんと、古代龍が帝国を縦断。一路我が国を目指してきたのだ。

古代龍の力は強力でサラマンダーの比では無かった。


さすがの俺様でも一人で古代龍の相手をするのは難しかった。


わが偉大な国王陛下は古代龍を倒すために、なんとあの厄災女の『傭兵バスターズ』を召喚されたのだ。

「本当ですか?」

俺様は驚いて魔術師団長に聞いていた。


「やむを得まい。古代竜は帝国の一個師団を殲滅してくれたのだ。貴様のモバイルスーツで倒せたら良かったのだが、あれは火竜だ。貴様では難しかろう」

俺様はその言葉を聞いて悔しさで真っ赤になった。


たしかに火竜と俺様の相性は良くない。


しかし、よりによって『傭兵バスターズ』とは。


傭兵バスターズには良い噂は聞いたことはなかった。


そのボスカラミティキャロラインは最悪の女だと噂だし、剣士は元々聖騎士団を悪行が過ぎて追放された元剣聖だ。


ろくな奴らではなかった。


「奴らは我が国の宝の半分を謝礼としてさらっていくそうではありませんか。そのような奴らにやらせて良いのですか」

俺様は作戦会議の席で思わず口走っていた。


「良く申した。エイブ。この国の宝は本来はこの国の国民のものなのだ。それを半分も寄越せとは『傭兵バスターズ』も強欲が過ぎよう。

そこでエイブ。貴様に折り入って頼みたいことがある」

陛下が言われたのだ。

「何でございますか。陛下のためならば何でも行いますが」

俺は胸を張って請け負った。


「そうか、貴様ならそう言ってくれると思っておった」

陛下は俺様を見て頷かれた。


「古代龍を倒した後、我らは祝宴で『傭兵バスターズ』をもてなす。酒もしこたま飲ませよう。その時に貴様が人形使いの力を振るって厄災女と元剣聖を捕まえてほしいのだ。元剣聖は最悪殺しても構わん」

陛下はそう言われた。


「厄災女と剣聖を倒すのですか」

さすがの俺様も躊躇した。

あの二匹の化け物ぶりは噂として聞いていた。


「ふたりとも酔っているはずだ。その方の力をすれば何でもなかろう」

陛下は笑って言われた。

「それに、その方もこれまで良く国のために貢献してくれた。

その方を男爵に叙爵しようという動きがあるのだ」

「私めをこの国の貴族にですか」

俺は驚いた。めったに平民はお貴族様にはなれないのだ。

俺をお貴族様にして頂けるなど思ってもいなかった。


「そうじゃ。バーン男爵。いかにも良い響きではないか」

「ははあ。このエイブラハム・バーン。命に替えましても必ず厄災女と元剣聖を捕らえてみせまする」

俺は陛下に誓ったのだ。


陛下の瞳がギロリと不吉に光るのを俺は見落としていた。


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