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エピローグ みんなのために変態伯爵を屋敷ごと燃やしたら、厄災女だと噂されるようになりました

巨大なお化け屋敷のような古びた邸宅は私の怒りの魔術で一瞬で炎に包まれた。

太った変態伯爵と共に……


一瞬で燃やしてしまって失敗したと思ったが、後の祭りだった。

領民たちによるのこぎり引きの刑にするとか、せめて領民たちの前で、罪をつまびらかにして、ギロチンにかけてやれば良かった。そうか、2度と悪事が出来ないように、あそこをちょん切って宦官として奴隷商人に売りつけてやれば良かったのだ。


私は燃やすついでにその変態の手足となって動いていた兵士達と多くの使用人も一緒に燃やしてしまった。


捕まっていた人たちはダニーらが出来るだけ多くの人を助けてくれたはずだ。


多分……


私がいろいろと後始末をどうしようか画策していると、今頃になって帝国の騎士団が出動してきたのだ。


今頃くるか? 悪い奴をやっつけた後に……


何でもこの地方の騎士団長が変態伯爵に便宜を図られていたそうだ。


ついでにこのムカつく騎士団を殲滅してやっても良かったが、帝国全体を敵に回すことも面倒なので私は逃げだした。


このままお尋ね者になるのは面倒なので、変態伯爵が行っていた悪逆非道の数々それと繋がりのあった貴族達の名前を書きつけてクラスメートだった皇太子と新聞社に送り付けてやったのだ。


まあ、きざったらしい皇太子だったけれど、その行いは前皇太子に比べると月と鼈ほど違うし、ちゃんとやってくれるだろうと私は思っていた。



私はこれで私の設立した正義の傭兵団、傭兵バスターズが変態伯爵を成敗したと、帝国中、ひいては全世界に轟くだろうと思っていた。


でも、それは間違いだった。


あろう事か、新聞社は私が嫁ぎ先の夫の変態伯爵の行いに我慢ならずに屋敷諸共燃やしたと書き立ててくれたのだ。それも厄災女の名前と共に。


「お姉さまは怒らせると怖いのです」

私にミラーで燃やされた妹のコメントも共に載っていた。


あのガキ、許せない!


私は妹たちにはミラーで返しただけなのに……

魔術は反射しただけだ。

自分が悪い癖に私のせいにするとは本当に許せなかった。


新聞には父の言葉として「厄災女とは縁を切る」と、でかでかと載っていた。


まあ、それは私の方こそ願ったことで、何も問題はない。


もっとも縁を切るのはこちらからなんだけど。私に食べ物も与えずに飢え死にさせようとした両親などこちらから縁を切ってやるのだ。


それは良いとして、私は別のことに切れたのだ。


そこには毒婦、サディ伯爵夫人とデカデカと書かれていたのだ。


ちょっと待て! 変態伯爵の夫人だと……この私が?


それも毒婦ってなんだ! 変態伯爵に鉄槌を下した正義の乙女が私だろう!


それを毒婦だと!

どう転んでそうなる。


何なら新聞記者を伯爵邸に体験入牢させてやろうか!


「お嬢様のことをこのように書き立てるなど本当に許せません。私にご指示頂けましたら新聞社諸共破壊してまいりますが」

エイミーが過激なことを言ってくれたが、やるなら当然私自らがこの世から消滅させてやる。


エイミーの過激発言を聞いて、私の怒りも多少は収まった。


でも、私も乙女だ。


それに、私はまだ結婚もしていないし、決して変態伯爵の妻ではないわよ!


清い16の乙女と変態伯爵を繋ぐな!


私は声を大にして言いたかった。


しかし、カラミティキャロライン、すなわち厄災女の名前と共にそのうわさ話が広がって、私は地団駄踏んで悔しがることになるなんて思ってもいなかった。


こんなことになるなら、結婚するふりして変態伯爵の所に行くよりも、正面から攻撃した方が余程ましだった。


そうしたら変態伯爵に抱きつかれる事ともなかったし……

毒婦と書き立てられることもなかったのだ。


そして、皇太子からの返事は更に酷くて、

「サディ伯爵夫人としてサディ伯爵領を立て直してほしい」

とかいう訳の分からない書面が送られてきたのだ。


「私はあの変態の妻ではないわよ!」

私はその書面を見た瞬間、怒りのあまり燃やしてしまったのだ。


最後に皇太子から愛のプロポーズの文言が書かれているなんて知らなかった。


もし知っていても、皇太子の婚約者なんて絶対にいやだったから良いけれど……


今回の変態伯爵諸共屋敷を爆煙魔術で消滅させた件で、私は厄災女として世界中から恐れられる存在になるなんて思ってもいなかったのだ。


ここまで読んで頂いてありがとうございました。


取り敢えず完結します。


ブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


続きは即座に書き始めます……


次はモバイルスーツ編です。

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しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
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