表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪異子葬  作者: エマ
37/44

File.35 夏眠

好物はスナック菓子です

 舌が切れて吐くまで食べてます



「あっ、学長 」


「ん。来たね、哀花くん 」


 合流場所として決めていた、縦に割れているピンク色のホテルの前。

 そこにはいつもの咲と彩音と学長。

 ジャージを着た真城が居た。


「それで……歩くん? どうしたの? 」


 学長が困った顔をするのも分かる。

 だって僕の後ろにいる歩は、暗い目で、ぼんやりと何処かを見つ続けているから。


「……なんでもねぇよ。それで、やっぱここで間違いないんだな? 」


「うん、槌子にも調べてもらったから間違いない。歩くんの予想通りだよ 」


「じゃあ行くか、たぶん時間ねぇ 」


 歩と彩音、そして真城。

 三人は慣れたようにホテルへ入り、そのまま廊下を進んでいく。


「もしかしてここ……咲がさらわれたホテル? でもなんで? 」


「ここの地下に水路があったんだよ。んで多分、海に通じてる。怪異を輸送するならそこを通せば楽だしな 」


「そっか、地下なら目立たないもんね 」


「んで確かぁ 」


「歩さん、ここです! 」


 彩音の前蹴りが崩れた壁を貫くと、その下に長いそうな階段が続いていた。

 そこをやっとの思いで下り終わると、ボコボコと荒れた部屋に着いた。

 壁は崩れ、地面からは鉄パイプが顔を出している。

 天井も上を向けば目が痛くなるくらいにボロボロで血の跡もある。


「何があったの? ここ 」


「……… 」


「気にすんな、アイツも満足だったろうしな 」


「……はい 」


(……? )


 なんだか歩たちは二人きりの世界に入ってるみたい。

 だから何も聞かずに進み続ける。


 血まみれの通路を。

 鳥の爪痕があるような通路を。

 そして一際大きな穴の前にたどり着いた。


「ここだな。ちょっと待ってくれ〜、ロープ引くから 」


 壁にフックをねじ込み、歩はロープを引いて穴に降りていく。


「歩〜! 大丈夫なの!? 」


「ヘーキー!! 念のため一人ずつ降りて来いよ〜 」


「分かった 」


 ピョンと穴に飛び降り、そのまま地面に着地する。

 歩の言った通り、ここは地下水路みたいだ。

 なんだか生臭いし。


「……歩? 」


「えっ、どう降りてきた? 骨折れてねぇか? だいぶ高ぇぞあそこ? 」


「普通に飛び降りただけだよ。怪異の力で傷ができないから、こういう時は便利だね 」


「……そっか 」


 また目を曇らせる歩。

 それを心配する前に、


「歩さ〜ん!? 大丈夫ですか!? 」


 上からスルスルと彩音が降りてきた。

 大きなおっぱいにロープがくい込んでて、見てるこっちが痛く思えてくる。

 痛みなんて久しく感じたことは無いけど。


「大丈夫だって、心配症だな 」


「彩音、少し退いてくれ 」


「は、はい 」


 上から変な変な音がするなと思ってると、刀を踏み台にした真城たちが落ちてきた。

 たぶん、刀を壁に突き刺して衝撃を吸収したのかな。


「えーっと、海への方角は……こっちだな 」


 そうこうしてる間に、歩は水路の向こう側に顔を向けていた。

 その手にはコンパスが握られている。


「何してるの? 」


「方角探してる! 海外に輸出してぇなら、海に近いとこに研究所作ると思う。地上は怪異に襲われるリスク高ぇしな 」


「ふーん 」


「まぁほぼ合ってるだろ。それに貴重なルートだ、あんまり罠とかはねぇだろうし気楽に行こうぜ 」


「あっ 」


 そういえば昔、真城が言っていたことを思い出した。

 何も起こらない、絶対大丈夫。

 そんな事を言ってるとやってくる、フラグというものを。


「あっ? 」


「……ぁぁ 」


 いつの間にか、歩の肩をゾンビが抱きしめていた。

 そのこめかみに歩は手が伸びる。

 前に、ゾンビの腹に刀を投げ、壁に打ち付ける。


「はァァ、死んどけよガキども 」


 トンっと水路に響く足音。

 そこには黒のガスマスクを被る、少し太り気味の大人がいた。


「俺は仕事でやってんだよ。分かるか? 喰わせなきゃいけない家族がいる。だからさっさと死ッ」


 何か言ってる大人の顔。

 それは彩音の拳に潰され、水路の向こうへと吹き飛んだ。

 人ってあんなに跳ねるんだと思うくらいの勢いで。


「……なんか、ハルク思い出したわ 」


「……同感 」


「えっ、殺しちゃまずかったですか!? 」


 遠い目をする真城と歩。

 返り血をつけながら泣いてる彩音。

 これは作戦が失敗したということなのかな?

 ゾンビっぽい怪異もたくさん走ってきてるし。


「まぁ良し! バレたら強行突破だ!! あとこれで血ぃ拭け 」


「あ、ありがとうございます 」


「ハイハイゾンビさん! 手の鳴る方へ!! 」


 歩は彩音にハンカチを投げ、そのままゾンビに向かっていった。


「無茶しすぎ! 」


「あ〜もう仕方ねぇ!! 」


 それに続いて咲と真城の二人が、もう傷だらけの歩を守るように突っ込んで行った。


(殺さなきゃ )


 仲間を傷付けられた。

 仲間が傷付くかもしれない。

 だから手を伸ばして、あのゾンビ共を殺


「ダメだよ 」


 怪異の力を使おうとしたのに、学長から手を捕まれた。


「ここが唯一の脱出ルートになるかもしれない。だからダメ 」


「……そっか 」


 むかむかをグッとお腹に落として、地面に刺さった刀を抜いて投げる。

 飛んで行った刀はゾンビの頭を5回貫通。

 それに追いついて死体を蹴り、抜けた刀を回して辺りの首を切り落とす。


「ん? 」


 後ろ、壁の中。

 そこからドロドロに溶けた手が迫る。


「悪ぃけど、お触り禁止だ 」


 それを歩が握るとヒビが走り、腕は砕け散った。


「ほんと凄いね、怪異を壊せるって 」


「俺的には困るがな! 怪異欲しいんだよ!! 」


 飛びかかってくるゾンビを斬り、後ろから来るゾンビたちを歩に砕いてもらう。

 そんな中、少し疑問に思ったことがある。


「なんで怪異欲しいの? 」


「今!? まぁ……人生で怪異の力使えたら良かったって思うことがあるからだな 」


「どんな時? 」


「…………… 」


 天井から落ちてくるゾンビ。

 それを歩は体ごと回した蹴りで砕き、あたりのゾンビもチリに変えた。


「言いたくない 」


「そっか。あと手を出して 」


「ん? 」


 手のひらに結晶を作り、歩の手を握りしめる。

 結晶は傷に触れている。

 でも結晶は砕けない。


「なに!? 時と場合考えようぜ!? 」


「いや……壊れないんだね。これ 」


「永遠の怪異ってやつか? 」


「うん。僕が作ったものは永遠に残るから……歩でも壊れないのは残念 」


「そりゃ悪かったな!? 」


 邪魔だったから歩を引っ張りあげ、ゾンビを細切れにする。

 でもキリが無い。

 虫みたいに、殺しても殺しても湧いてくる。


(めんどくさいなぁ )


「あっ……真城!! 」


「んだよ歩 」


「もうコイツら殺していい。やれ 」


「おめぇ……許した訳じゃねぇからな 」


「あぁ、でも守りたいって気持ちは同じだ 」


「……はぁ。少し下がれ 」


 歩むから引っ張られ、転ぶように後ろに下がる。

 瞬間、一切れの爪がゾンビの群れに弾き飛ばされた。


「遺棄爪 」


 無音、足音、肉が膨れ上がる音。

 血が弾け、肉が弾け、増殖する爪は僕たちに集るゾンビをすべて切り裂いた。


「……最初からやりなさいよ、それ 」


「全員巻き込むだろうが 」


「よーし、ここだな 」


 歩はガンっと壁を蹴る。

 すると壁に切れ込みが走り、自動ドアのようにゆっくりと壁が開いた。


「なにそれ? 」


「隠し扉。隠し通路にはピッタリだろ? 」


「……どうしてキミが知ってるのかな? 」


 学長の疑問。

 それに歩はどことなく気まずそうに答える。


「あ〜……ここは怪異で作られたもんだ。けど、人の脳でこんな大規模な通路を作るなんて、脳が5個くらいないと無理だ。だから元ある建物をコピーしてると思ったんだよ……この通路、俺が居た場所と同じだ 」


「……そう。よく覚えてるね 」


「思い出の場所だからな。あと全員、あんまり息すんな。こっから臭いぞ 」


「臭い? 」



 そのまま先に行く歩に付いて行く。

 やけにスイスイと進むから、歩が敵なんじゃないかと勘違いしちゃいそうだ。


「うっ……何この臭い 」


「……あっ 」


「彩音、吐いてもいいぞ 」


「いえ……大丈夫です 」


「なんか嗅いだことあるなぁ、これ 」


 ムワッと鼻の奥に引っ付いてくるような臭い。

 酸っぱいような生臭いような……言葉でまとめられない臭い。

 何処だったかと考えてると、通路の奥からゴウンゴウンと機械の音が聞こえてきた。


「着いたぞ 」


 そこは工場みたいな場所だった。

 四角い箱がベルトコンベアによって運ばれ、プレス機でメキメキと潰され、さらに奥へと運ばれていく。

 その辺周りに散乱するのは、血だ。

 メキメキと潰され、箱の中から溢れる血。

 きっとダンボールほどの箱の中には、人が入っていたとすぐに分かる。


「死体の臭い? いや…… 」


「……たすけて 」


「!? 」


 傍にある箱から声がした。

 子供でも入れないような箱から、人の声が。


「っ!! 」


 咲が飛び出し、その箱を開ける。

 そしたら目が合った。


 羊羹のように溶かし固められた人の肉。

 その上に置かれた女性の頭と。


「おね……がい 」


「……っ。今……助け」


「いっ」


 傷とも言えない固まった肉に咲が触れた。

 瞬間、異音。

 何かが押し潰れるような音が、その箱から鳴り響く。


「いダ!ッい!! 痛いいたい!!! いだい痛いいたい!!!!? 」


「えっ、なん」


「……寝ろ 」


 絶叫と困惑。

 それを描き消したのは一発の弾丸だった。

 女性は空いた穴から血を流して、もう叫ばなくなった。


「……歩? 」


「殺したのは俺だ。それと、壊れた肉体が元に戻ろうとしたから、逆に全身が折れまくっただけだからな。悪いのはお前じゃない、これをやったクソどもが悪いんだ 」


「……それで安心する自分が嫌よ 」


「歩くん、これは何かな? 」


 歩はそっと蓋を閉めると、心を整理するような長い息を吐いた。


「怪異の餌だ。死の恐怖、痛み、それと若い肉体を餌にして、怪異を生み出すってヤツ。けどこれは……あまりにも雑だ。こんなやり方だと死の恐怖が薄すぎる 」


「……つまり、怪異を成長させてると? 」


「あぁ、まぁ問題は量だな。この箱がぜんぶ人とすりゃ………何をするつもりだ? 」


 この話の合間にも、次々と運ばれ潰される箱たち。

 確かにこれはただ事じゃないと、僕でもわかる。

 でも、たぶん気のせいだろうけど、歩の顔が少し、笑ってるように見えてしまった。


「……急ぐぞ。もう時間がねぇ 」


 走る。

 ただ走る。


 僕たちを置いて行くようなスピードで、歩は見知らぬ通路を進んでいく。


「歩くん! 先行しすぎだよ!! 」


「それよりも急がなきゃなんねぇんだよ! 二度とねぇチャンスだ!! 」


 何故か焦っている歩。

 それに続く彩音たち。

 そして通路の奥に、一人の子供が見えた。


「ずるい 」


 女性の声と向けられた指先。

 瞬間、切り分けられた歩の上半身が上に飛んだ。


「っ!? 」


「歩!! 」


 音もなかった。

 でも体は切れている。

 つまり斬撃。


 すぐに前に飛び出し、見えない斬撃を体で受ける。

 パラパラ、糸のようなものが散った。

 たぶんこれが攻撃の原因だと思う。


(歩は……治して貰ったね。良かった、即死してなくて )


「ずるい……ずるいずるい!! また怒られる!! なんで私ばっかりヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!! 」


 子供は何か言っている。

 目隠しのような拘束具をガチャガチャと鳴らし、青と赤に光る首輪を震わせ、頭を壁に打ち付けている。

 でも敵だ。

 殺さなきゃいけない。


「みんな下がって、僕が殺ッ!? 」


 後ろに引っ張られ転んでしまう。

 僕の手を引いたのは、体を治してもらったばかりの歩だった。


「あゆ」


「後でな 」


 なぜか笑う歩。

 その瞬間に壁が動き、その体は壁に押しつぶされた。

 いや違う、血が出てない。

 これは、


「哀花! こっちに来い!! ()()されるぞ!!! 」


 真城の声。

 でも遅かった。


 通路そのものが回転し、分解され、切り分けられた箱ごと僕たちはバラバラにされた。

 

 


「……ん? 」


 気がつくと、ツンとした臭いがする部屋にいた。

 ただ長い通路のような部屋、両脇にはずっとカプセルが並んでいる。


(……人? )


 カプセルを除くと、お腹から内蔵を出した人が眠っていた。

 胸の動きを見るに呼吸はしてる。

 でもイモムシみたいに手足は切られ、両目は人形みたいに開いたままだ。


(目……痛くならないのかな? )


「あー!! ダメですよ触ったら!!! 」


 奥の方。

 机や黒板、紙の束が積み重ねられた空間。

 そこから子供の声が聞こえた。


「ここのサンプルを壊したら私が怒られちゃうんですから!! 触るなら許可をとってからにしてください!! 」


 紫色のツインテールを揺らし、ぷんぷんと幼く怒る白衣を着た子供。

 それに音より早く接近し、首をはねる。


 分断された先であったなら敵だ。

 殺した方がはや


「……? 」


 確かに肉を切った。

 のに、手応えがなかった。


「痛いですねぇ〜!? この顔を維持するの、大変なんですよ〜?? 」


 天井に張り付く首には黒いヘドロが生え、カサカサと蜘蛛のように蠢いている。

 あれは人?

 いや、


「怪異? 」


「正解で〜す! うふふ、ほんとに勘が鋭いですねぇぇぇえ!? 」


 すぐに首のない体をさいの目切りに。

 蠢く顔を投げた刀で突き刺し、奥の黒板にそれを張り付けにする。


「……怪異なら、躊躇わなくていい。殺す 」


 左手に弓を。

 右手に螺旋の矢を。

 コイツを殺して、はやく仲間を探さないと





「じゃあ♡ 」


 後ろ。

 並んでいたすべてのカプセルから、虫の手足を持つ人が飛び出した。

 

「人なら、躊躇ってくれる? 」


 

 





「で? なんの怪異だ、お前? 」


「おや? 驚いてくれねぇんだな、歩 」


 哀花たちと分断されて着いた部屋。

 そこには大人のスーツを着た、赤髪の青年が居た。

 が、中身は怪異だろう。


「ふーん、怪異と人が手を組んでいるんだぞ? もう少し驚いてもいいと思うが? 」


「別に。考えたら納得することだろ 」


「ほう? では聞かせてくれよ? 」


 話すふりをしながら全員に付けた発信機を起動。

 チラッと見た反応では、かなり広く分断されている。

 しかも一つの反応は激しく動いている。


(誰か戦闘してんな。はやく助けに……いや、先に確認だ )


「お前らの思考回路は人間の感情が基盤だ。ならこうも考えるだろ、恐怖を楽に集めたいと。人も家畜を養殖する。だからある範囲を襲わない約束と怪異の餌を貰う代価。そう考えれば、老害どもがしぶとく生き残ってる理由がよく分かるし……お偉いさんばかりの病院だけ襲われない理由にも説明がつく 」


「いい考えだな! でもさぁ、おかしくない? その考えが本当なら、なぜ怪異討伐という任務があるのかな? 」


「研究、餌、実験材料。それを安定して集められるから。子供が怪異を殺せば、それに憧れた子供が入ってくる。子供が死ねばサンプル、その後は餌。ある意味最悪のマッチポンプだっつーの。いやそもそも、ここ100年東京だけ無事なのも……お前らが居たからか? 」


「それは考えすぎだ、契約はここ30年くらいだからね。さて、やっぱり会話は楽しいな。無い心が喜ぶのが分かる 」


 猿が人の真似事をしているような異質を含めた笑み。

 口だけを上にあげた笑み。

 それがこっちに向けられた。


「さて。俺たちはお前が怖かったんだ 」


「あっ? 」


「怪異を殺す体質、そんなモノ恐ろしすぎる。人が媒介する病を恐れるように、我々も歩という病を恐れている 」


 地面の、揺れ。

 レンズのように景色がゆがみ、意識が奥に、吸い込まれていく。


(精神干渉か!! )


 すぐに駆け出し、手のひらを歯で噛みきる。

 ヤツは怪異。

 触れれば終わりだ。


「私はゲームが好きだ。弱きコマが王を狩る、将棋が特にね 」


 地面から湧き上がる黒いヘドロ。

 それが動く前に傷を押し付け、壊す。


「私は詩が好きだ。復唱すれば、理解できない感情を知った気になれるから 」


 一瞬の間もなく、黒いヘドロが視界を覆う。

 すぐに片方の手にも傷を作り、触れ、怪異を壊す。

 だがヤツを見失った。


「では好きな詩をひとつ 」


 目の前に、門。

 そして息が髪を揺らすほどの背後に、その怪異は居た。


「この門を潜るもの 一切の希望を捨てよ 」


「手段がありきたりだな 」


 目隠しは良くする。

 だから背後に手を伸ばし、その顔面に触れ


「さて 」


 それの顔が変わる。

 死んだと思っていた。

 生きていた。

 俺の初恋の人。


「行ってくるといい 」


 一瞬の躊躇い。

 そして門に押され、落ちた。


 過去という名の、地獄に。


 



 



優しくぶっ殺されたい

 あっ、ちなみに歩くんはドMです


 それと哀花さんは基本おバカですが、余計な思考がないので一番結論までたどり着くのが速いです

 アラ〇スタ編のルフ〇みたいなものです


 それと作中では説明ムズいよカスがと思って出せませんでしたが、歩くんは一部の精神干渉系がどちゃクソに効きます

 乗っ取り系は歩くんの思考をトレースしようとするので、怪異側がその感情に耐えきれずに発狂しますが、過去に向き合わせる系(リゼ〇の試練とかエヴァ〇ゲリオンの第15使徒とか)を喰らうのがマジ無理です

 人生が壊れるストレスと感情を、年単位でもう一度追体験させられるので、繊細な歩くんには耐えられません

 もちろん作中で喰らったのは後者です


 というか歩くんは物凄く繊細です

 戦闘中ウハウハ笑ってますが、笑ってないと痛みと苦しみを誤魔化せないので笑ってます

 たまに殺せて楽しいと笑ってますが


 というかご飯も美味しくなくてろくに眠れもせずずっとずっと過去に囚われてるって、生きてて楽しいんでしょうか?

 そういう展開書けたら書きます


 躁鬱って楽しいですね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 永遠に壊れないもの貰ったのに塩反応!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ