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炭酸リチウムおいちぃ
メンタルふわふわフワ○ンテなので誤字脱字増えてると思いますごめんなさいます
心が寛大な方はyurusiteください
心がハムスターのう○ちなみに小さな方は、血管ブチブチしながら音読してください
おなおなです
数分前、学長室内
「っ!? 」
突如として放たれた弾丸は机を撃ち抜いていた。
『盗聴器がある。喋るな 』
そうメモに書いた歩くんはページをめくり、ゆっくりと近付いてくる。
『これからこの国はひっくり返る。お前がクソ上共とグルじゃないのは知ってる。だから今決めろ。見て見ぬふりをするか、哀花たちを助けるか 』
頭は困惑していた。
でも答えは決まっていたから、向けられた銃口へ頷いた。
現在
「撃て!! 」
「さて、こう疑問に思ったんじゃないかな? 」
空間を削り取るような拳と弾丸。
それをゆうゆうと躱しながら学長はうっすらと笑みを浮かべた。
「大人は怪異を使えないじゃないかって。いいや厳密には違う、大人も怪異を宿せるが、出力が安定しないだけだ。だからせいぜい私が出来ることは 」
空中に飛んだ学長。
そこへ空を穿つ閃光が放たれた。
だがそれは明らかに曲がり、地面へ外れた。
「遠距離攻撃を逸らすくらいかな 」
「じゃあこれは? 」
ワープさせた影人から放たれた拳は確かに学長を捉え、その小さな体を地面へとたたき落とす。
「いい判断力だね 」
(ほんと……どいつもこいつもタフで嫌になる )
学長の右頬は赤黒く腫れているが、そのうすら笑いは消えない。
「さて、じゃあどう戦おうか? 身体能力も並の私が。火力を出せない私が。さぁ答えは」
「うるせぇ 」
もう一度転移させた影人のアッパーは、的確にその顎を捉えた。
ゴチュっと水っぽい音と共に打ち上げられる学長。
けれど笑みはより深くなり、
「答えは……現代兵器を利用する、だよ 」
シャボン玉のようにふわりと、飛んできたバイクに着地した。
「埋まらない空席 」
バイクから取り出された巨大な銃。
そこから放たれた弾丸をワープさせた瓦礫でぶつけて防ぐ。
「っ!? 」
これだけで防げた違和感。
を感じる頃には、その弾丸は煙となって弾けた。
(目くらまし!? っ!! )
立ち込める煙をバイクが掻き分け飛び込んでくる。
「はぁい! 」
「っ゛!! 」
バイクの前輪が影人の腕をえぐり、肉を削りながら一回転。
その合間に放たれた弾丸をワープさせたガレキで防ぎ、影人の蹴りがガレキごとバイクを吹き飛ばす。
「前方注意 」
けれどその後輪に学長の腕が触れた。
回転する車輪が肉を削り、血しぶきと共に推進力を得たバイクが突っ込んでくる。
「っう!? 」
前輪が鼻を掠める寸前、影人の腕がバイクを止めた。
だが放たれた二発の銃弾は止められず、二つの鉛は腹に沈みこむ。
「おバカさん 」
ふわりと浮かんだ学長の蹴り。
それはバイクを押し込み、前輪が影人の顔を
(させるか!! )
えぐる直前に影人に触れ、二人で後方にワープする。
吹き飛んだバイクは地面を巻き込み、腹を空かせた犬のように学長の元へ帰っていく。
「さて、子供遊びは楽しんでもらえたかな? 」
「うん、とてもつまらなかったよ 」
もう散々観察はできた。
だからアイツの能力はもう分かっている。
「ん? 」
試しに銃を放つ。
そうすれば予想通り、学長は首を傾けて躱した。
「どうして躱したの?飛び道具は効かないハズだよね? 」
「……… 」
「答えは簡単、もう一度逸らすのに時間が掛かるんだろう? 光の槍を逸らしたのは、飛び道具は通じないと印象付けるため……付け加えるなら、複数同時に逸らせないデメリットもあるんだろうね。最初の銃撃も躱したから 」
話に付き合ってくれたおかげで時間を稼げた。
すぐに影の窓を開き、影人をワープさせ、空中に漂う銃口で学長を捉える。
「さぁ、脇役は死ね 」
銃口から光が爆ぜる瞬間、
「うん、正解 」
目を焼き潰すような閃光が、銃口や影人の腹、私の脇腹を貫いた。
(なに……が )
ドクドクとこぼれる血。
血の抜ける冷たさと湧き上がる痛み。
それよりも今は困惑が勝っている。
(攻撃? ブラフ? いや別に仲間が? )
「私の怪異はね、攻撃を逸らしてるんじゃない。私を中心に循環させるんだ 」
コツリと、顔を上げればすぐの距離から音が鳴る。
「回る飛び道具は私を中心に、次第に加速する。打ち上げロケットみたいな感じかな? そして循環の軌道をズラせばこの通り……無限に加速する兵器の完成さ。まぁ加速には時間が居るから、速い飛び道具を撃ってくれて助かったよ 」
「クソ……大人が 」
込み上げる血を噛み潰し、爪先でコンクリをかぎる。
怒りだ。
また大人に嵌められた怒りが、コイツを、殺せと言っている。
「……はぁ、そんな目で見ないでよ。まぁ殺したりはしないし、捕虜となってくれれば」
「逃げろ!! 」
空中に増殖した影が学長を呑むが、その体は光に貫かれ弾けた。
だが手は学長の胸ぐらを掴んでいる。
「っ……撤退!! 」
血を噛み軋り、転移の準備を始めるが、加速を続ける槍が二度三度と影を貫く。
「日常に空いた黒。法の届かぬ屋根の下 」
(……踏ん張って )
怪異化の詠唱が始まる。
転移の準備が終われば彼も助けられる。
だからはやく、はやく転移を
「よォ 」
バサりと、血と誰かが降って、影人の体に、覆いかぶさった。
「追い詰められて怪異化は飽きてんだよ。もっと別のことしねぇと 」
影に傷を押し当て笑うそれは、
「視聴者が飽きちまう 」
(空無……歩!! )
ヒビが走り、影が、怪異が崩壊した。
歩の腕骨が影人の首を切り裂くと同時、音速の槍が私たちに迫る。
「あ〜ぁ 」
「んぁ!? 」
喉を裂かれ、もう死ぬ影人は……笑顔をこぼした。
「楽しかった 」
影から生み出した無数の爆弾を抱いて。
ーーー
「ゲホッ、なんで生きてるの? 」
「生きてちゃ悪いかクソ学長 」
辺りの瓦礫で爆風を防いだが、熱気のせいで喉が焼けて息苦しい。
いやそもそも不思議なのは歩くんだ。
両腕がほぼ欠損し、脚もなく、腹の肉もない。
なのに生きている。
いや……
(再生……してる? )
歩くんの腹はじゅくじゅくと腐った果実のように再生している。
おかしい。
(彼は怪異を持っていないハズ……確かめた。なのになんで再生を?? )
困惑。
様々な推測。
そのうえで絞り出たのは、雫のように静かな言葉だった。
「キミは……ナニ? 」
「味方だ。おめェらじゃなくて哀花のな。つーか寝れたけどまだやる事があんだよめんどくせぇ。てかこっちに馬鹿が来てねぇってことは百ぱーあっちだろうしな。あ〜真城もついでに助けなきゃいけねぇし、いや彩音の方がマズイか? 咲はまぁメンタル以外つぇぇし撤退できるからいいか。哀花もメンタルつか病院に行かれたら困る眠い 」
「一旦落ち着いたらどうだい? というか何をするつもりなの? 」
そう聞いた瞬間、血まみれの笑顔が私を見た。
「もっとめちゃくちゃにすんだよ 」
私を移す真ん丸な子供らしい瞳。
それはいつからか、ピンクと白の二色に輝いていた。
馬鹿はバカボスです
とても馬鹿な怪異を持ってます
あと歩くんは怪異を持ってません
というか持てません
歩くんは怪異にとって毒みたいなものですから
ちゃんと伏線モドキは回収します
あと学長の怪異はクソほど欠陥抱えてますので、基本は嘘を見抜くくらいにしか使ってません
ちなみに学長が使ってるバイクは8億くらいします(中の兵器含む)
学長のクソ能力の箇条書き
・別物質に能力付与は不可(爆風は防げるけど飛んできた破片は防げない)
・クールタイム脅威の20秒(なのでベラベラ話して時間稼ぎしてる)
・物体の加速倍率1.05倍。アホほど時間かかる(なので話して時間かせ)
・自身の周りで回す物体は基本無差別(一人だと的なのに集団戦が不可能レベル。身体能力も並なので、哀花さんとかの格上仲間が居ると足引っ張る)
・怪異化がほぼテロ(真城くんの怪異化暴走の6倍ヤバい)
この能力、だいたい学長さんの怪異と関係してるんで、考察してみてね
答えはこの話の中に出てます
まぁ本編で出てくる前に首ブランコしたらゴメンなさいね〜(◜ᴗ◝ )




