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怪異子葬  作者: エマ
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30 i

炭酸リチウムおいちぃ

 メンタルふわふわフワ○ンテなので誤字脱字増えてると思いますごめんなさいます

 心が寛大な方はyurusiteください

 心がハムスターのう○ちなみに小さな方は、血管ブチブチしながら音読してください

 おなおなです




 数分前、学長室内


「っ!? 」


 突如として放たれた弾丸は机を撃ち抜いていた。


『盗聴器がある。喋るな 』


 そうメモに書いた歩くんはページをめくり、ゆっくりと近付いてくる。


『これからこの国はひっくり返る。お前がクソ上共(うえども)とグルじゃないのは知ってる。だから今決めろ。見て見ぬふりをするか、哀花たちを助けるか 』


 頭は困惑していた。

 でも答えは決まっていたから、向けられた銃口へ頷いた。




 現在



「撃て!! 」


「さて、こう疑問に思ったんじゃないかな? 」


 空間を削り取るような拳と弾丸。

 それをゆうゆうと躱しながら学長はうっすらと笑みを浮かべた。


「大人は怪異を使えないじゃないかって。いいや厳密には違う、大人も怪異を宿せるが、出力が安定しないだけだ。だからせいぜい私が出来ることは 」


 空中に飛んだ学長。

 そこへ空を穿つ閃光が放たれた。

 だがそれは明らかに曲がり、地面へ外れた。


「遠距離攻撃を逸らすくらいかな 」


「じゃあこれは? 」


 ワープさせた影人から放たれた拳は確かに学長を捉え、その小さな体を地面へとたたき落とす。


「いい判断力だね 」


(ほんと……どいつもこいつもタフで嫌になる )


 学長の右頬は赤黒く腫れているが、そのうすら笑いは消えない。


「さて、じゃあどう戦おうか? 身体能力も並の私が。火力を出せない私が。さぁ答えは」


「うるせぇ 」


 もう一度転移させた影人のアッパーは、的確にその顎を捉えた。

 ゴチュっと水っぽい音と共に打ち上げられる学長。

 けれど笑みはより深くなり、


「答えは……現代兵器を利用する、だよ 」


 シャボン玉のようにふわりと、飛んできたバイクに着地した。


埋まらない空席(ボイド・ディナー)


 バイクから取り出された巨大な銃。

 そこから放たれた弾丸をワープさせた瓦礫でぶつけて防ぐ。


「っ!? 」


 これだけで防げた違和感。

 を感じる頃には、その弾丸は煙となって弾けた。


(目くらまし!? っ!! )


 立ち込める煙をバイクが掻き分け飛び込んでくる。


「はぁい! 」


「っ゛!! 」


 バイクの前輪が影人の腕をえぐり、肉を削りながら一回転。

 その合間に放たれた弾丸をワープさせたガレキで防ぎ、影人の蹴りがガレキごとバイクを吹き飛ばす。


「前方注意 」


 けれどその後輪に学長の腕が触れた。

 回転する車輪が肉を削り、血しぶきと共に推進力を得たバイクが突っ込んでくる。


「っう!? 」


 前輪が鼻を掠める寸前、影人の腕がバイクを止めた。

 だが放たれた二発の銃弾は止められず、二つの鉛は腹に沈みこむ。


「おバカさん 」


 ふわりと浮かんだ学長の蹴り。

 それはバイクを押し込み、前輪が影人の顔を


(させるか!! )


 えぐる直前に影人に触れ、二人で後方にワープする。


 吹き飛んだバイクは地面を巻き込み、腹を空かせた犬のように学長の元へ帰っていく。


「さて、子供遊びは楽しんでもらえたかな? 」


「うん、とてもつまらなかったよ 」


 もう散々観察はできた。

 だからアイツの能力はもう分かっている。


「ん? 」


 試しに銃を放つ。

 そうすれば予想通り、学長は首を傾けて躱した。


「どうして躱したの?飛び道具は効かないハズだよね? 」


「……… 」


「答えは簡単、もう一度逸らすのに時間が掛かるんだろう? 光の槍を逸らしたのは、飛び道具は通じないと印象付けるため……付け加えるなら、複数同時に逸らせないデメリットもあるんだろうね。最初の銃撃も躱したから 」


 話に付き合ってくれたおかげで時間を稼げた。

 すぐに影の窓を開き、影人をワープさせ、空中に漂う銃口で学長を捉える。


「さぁ、脇役は死ね 」


 銃口から光が爆ぜる瞬間、


「うん、正解 」


 目を焼き潰すような閃光が、銃口や影人の腹、私の脇腹を貫いた。


(なに……が )


 ドクドクとこぼれる血。

 血の抜ける冷たさと湧き上がる痛み。

 それよりも今は困惑が勝っている。


(攻撃? ブラフ? いや別に仲間が? )


「私の怪異はね、攻撃を逸らしてるんじゃない。私を中心に循環させるんだ 」


 コツリと、顔を上げればすぐの距離から音が鳴る。


「回る飛び道具は私を中心に、次第に加速する。打ち上げロケットみたいな感じかな? そして循環の軌道をズラせばこの通り……無限に加速する兵器の完成さ。まぁ加速には時間が居るから、速い飛び道具を撃ってくれて助かったよ 」


「クソ……大人が 」


 込み上げる血を噛み潰し、爪先でコンクリをかぎる。

 怒りだ。

 また大人に嵌められた怒りが、コイツを、殺せと言っている。


「……はぁ、そんな目で見ないでよ。まぁ殺したりはしないし、捕虜となってくれれば」


「逃げろ!! 」


 空中に増殖した影が学長を呑むが、その体は光に貫かれ弾けた。

 だが手は学長の胸ぐらを掴んでいる。


「っ……撤退!! 」


 血を噛み(きし)り、転移の準備を始めるが、加速を続ける槍が二度三度と影を貫く。


「日常に空いた黒。法の届かぬ屋根の下 」


(……踏ん張って )


 怪異化の詠唱が始まる。

 転移の準備が終われば彼も助けられる。

 だからはやく、はやく転移を


「よォ 」


 バサりと、血と誰かが降って、影人の体に、覆いかぶさった。


「追い詰められて怪異化は飽きてんだよ。もっと別のことしねぇと 」


 影に傷を押し当て笑うそれは、


「視聴者が飽きちまう 」


(空無……歩!! )


 ヒビが走り、影が、怪異が崩壊した。

 歩の腕骨が影人の首を切り裂くと同時、音速の槍が私たちに迫る。


「あ〜ぁ 」


「んぁ!? 」


 喉を裂かれ、もう死ぬ影人は……笑顔をこぼした。


「楽しかった 」


 影から生み出した無数の爆弾を抱いて。



ーーー



「ゲホッ、なんで生きてるの? 」


「生きてちゃ悪いかクソ学長 」


 辺りの瓦礫で爆風を防いだが、熱気のせいで喉が焼けて息苦しい。

 いやそもそも不思議なのは歩くんだ。

 両腕がほぼ欠損し、脚もなく、腹の肉もない。

 なのに生きている。

 いや……


(再生……してる? )


 歩くんの腹はじゅくじゅくと腐った果実のように再生している。

 おかしい。


(彼は怪異を持っていないハズ……確かめた。なのになんで再生を?? )


 困惑。

 様々な推測。

 そのうえで絞り出たのは、雫のように静かな言葉だった。


「キミは……ナニ? 」


「味方だ。おめェらじゃなくて哀花のな。つーか寝れたけどまだやる事があんだよめんどくせぇ。てかこっちに()鹿()が来てねぇってことは百ぱーあっちだろうしな。あ〜真城もついでに助けなきゃいけねぇし、いや彩音の方がマズイか? 咲はまぁメンタル以外つぇぇし撤退できるからいいか。哀花もメンタルつか病院に行かれたら困る眠い 」


「一旦落ち着いたらどうだい? というか何をするつもりなの? 」


 そう聞いた瞬間、血まみれの笑顔が私を見た。


「もっとめちゃくちゃにすんだよ 」


 私を移す真ん丸な子供らしい瞳。

 それはいつからか、ピンクと白の二色に輝いていた。

 

 


 


 

 



 

馬鹿はバカボスです

 とても馬鹿な怪異を持ってます

 あと歩くんは怪異を持ってません

 というか持てません

 歩くんは怪異にとって毒みたいなものですから

 ちゃんと伏線モドキは回収します

 あと学長の怪異はクソほど欠陥抱えてますので、基本は嘘を見抜くくらいにしか使ってません

 ちなみに学長が使ってるバイクは8億くらいします(中の兵器含む)



 学長のクソ能力の箇条書き

・別物質に能力付与は不可(爆風は防げるけど飛んできた破片は防げない)

・クールタイム脅威の20秒(なのでベラベラ話して時間稼ぎしてる)

・物体の加速倍率1.05倍。アホほど時間かかる(なので話して時間かせ)

・自身の周りで回す物体は基本無差別(一人だと的なのに集団戦が不可能レベル。身体能力も並なので、哀花さんとかの格上仲間が居ると足引っ張る)

・怪異化がほぼテロ(真城くんの怪異化暴走の6倍ヤバい)


 この能力、だいたい学長さんの怪異と関係してるんで、考察してみてね

 答えはこの話の中に出てます

 まぁ本編で出てくる前に首ブランコしたらゴメンなさいね〜(◜ᴗ◝ )

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