File.26 義務教育の敗北
最近スポーツ漫画にハマってます
ブルーおもろ!!
早朝。
すっげぇ高いビルの28階の部屋。
そこには人の頭をムシャムシャしてる人面ムカデが居た。
「えさァ……餌ァ!!! 」
「My name iぃぃぃぃず!!!! 歩!! カラナキィィィィ!!!! 」
「うぎぃ!!? 」
突っ込んできたから蹴る!!
怪異の癖にビビってんの草ァ!!
つーか見た目ムカデのお前の方が怖ぇっての死ね!!
顔面人だし!! すっごい蹴りやすい!!!
「ワッチョネイム!? ワッチョネイム!!? アイムファインセンキューエンデュー!!! 」
飛んでくる毒針躱して蹴る! 躱して蹴る!!
簡単なお仕事だね怪異狩りって!!!
あっつーか
「これで良かったわ 」
髪切った指先。
いや噛みきった指先だわ。
それを三回転切り込みジャンプ決めて、人面ムカデに押し付けて〜の?
「ふっ!? 」
破裂。
怪異は俺に耐えきれず死んだのでしたチャンチャン!!
「おぇぇぇ 」
びちゃびちゃゲロを吐く。
しょーじき寝不足で参ってんだよなぁ。
あの痴女焼き肉店から寝れてねぇし。
ほんまクソやわ〜。
人が過労死する理由がよく分かる。
「あの……大丈夫ですか? 」
「んぁ? 」
顔をあげれば、目隠れ女が俺を覗き込んでいた。
パンドラの制服……調査隊の誰かか。
「どした〜? 」
「いえ……ありがとうございます。何人も殺されて……怖気付いていましたから 」
「べ〜つに。生き残ったんだから良いじゃねぇか。でも辛いなら仕事に出るな。せっかく生き残ったのに無駄死には悲しいだろ 」
「そう……ですね 」
あれ今俺なに言った?
記憶ねぇんだけど。
つーかこの女、えろくね?
目隠れなのにしっかり胸あるしその腕組みで胸が浮き出てうひょ〜!!!!……ちょっと落ち着け。
「あ〜〜〜とりあえず帰るか。報告書はぁぁぁ適当でいっか 」
「大丈夫です?フラフラしてますよ 」
「へーき。あっ、つーか俺、お前の命の恩人様な訳だよな? 」
「えっ!? いやそう……ですけど 」
「なら俺の頼み断れるわけねぇよなぁ 」
壁から手を離し、転びそうだったから女の両肩を掴む。
絵面が完全チカン変態倒立謝罪なわけだけど……
「いや私、彼氏居ますし……その」
「今日学校……サボってくれ 」
「……へ? 」
「つーわけで頼むぞ〜 」
そっから学校には向かう。
途中に警察から職質受けた。
「あの〜……身分証とかは〜 」
「こんにちは〜。怪異討伐隊の空無 歩 で〜す 」
「ですから身分証を」
「パンドラの生徒です。つーかその銃良いですね、安モンですか? 」
「……なぁコイツ大丈夫か? 薬でもやってるのか? 」
「いやぁ……まぁパンドラの生徒なら少しおかしいくらいが普通だろう 」
(あぁん!? なんだテメェら!!! 小声で言ってんの丸聞こえなんだよクソ無能どもが!!! まぁ見た目がヤバい俺がいけないんだな、うん )
「じゃあ失礼します 」
「あ、お気をつけて〜 」
フラフラブラブラ、パンドラまで着いた。
カフェインサプリおいち〜。
味しないけど。
おっ、ちゃんと計画通り、テレビ局の車が近くにあるな。
よーしよしよしよし、報告書提出に行くか。
「はーい失礼しまぁす。みんなのごみ溜、空無で〜す 」
トントンゴンっと学長室の扉でリズムを取る。
そしたら扉の方から開いてくれた。
「歩くんか……入っといで 」
「お〜なに? クズ学長じきじきに暗殺計画でも建てた? 」
「そんなのは無いよ 」
招かれて、楽長室入って〜、鍵閉める。
「とりあえず任務お疲れ様。それでキミに聞きたい事が」
「学長〜 」
銃を抜く。
クソ学長はビックリしてるみたいだ。
まぁ隠してたし当然か。
「おさらバ〜イ 」
パンパン……無機質な音が響いた。
ちなみにパンドラに居る生徒は、外では例外なくヤベェ扱いされてます
街中に居る生徒は、だいたいうわ言や罪悪感に押しつぶされて死ぬ寸前ですし、対照的に明るく振る舞えば『あんな仕事してるのに明るいなんて頭おかしい』とレッテル貼られます
いやぁ酷いですねぇ社会みたい
ちなみに街中に居る警察は銃を待ってます
警察の敵は怪異ではありませんので
いやぁねぇ、街中に怪異の力を使える子供がいるなんて、なんて物騒な世界なんだろう
そんなだから、すぐ処分できるようにしとかないとね〜
あっ、それと歩くんの英語の成績表は1です




