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怪異子葬  作者: エマ
28/44

File.26 義務教育の敗北

最近スポーツ漫画にハマってます

 ブルーおもろ!!



 早朝。

 すっげぇ高いビルの28階の部屋。

 そこには人の頭をムシャムシャしてる人面ムカデが居た。


「えさァ……餌ァ!!! 」


「My name iぃぃぃぃず!!!! 歩!! カラナキィィィィ!!!! 」


「うぎぃ!!? 」


 突っ込んできたから蹴る!!

 怪異の癖にビビってんの草ァ!!

 つーか見た目ムカデのお前の方が怖ぇっての死ね!!

 顔面人だし!! すっごい蹴りやすい!!!


「ワッチョネイム!? ワッチョネイム!!? アイムファインセンキューエンデュー!!! 」


 飛んでくる毒針躱して蹴る! 躱して蹴る!!

 簡単なお仕事だね怪異狩りって!!!

 あっつーか


「これで良かったわ 」


 髪切った指先。

 いや噛みきった指先だわ。

 それを三回転切り込みジャンプ決めて、人面ムカデに押し付けて〜の?


「ふっ!? 」


 破裂。

 怪異は俺に耐えきれず死んだのでしたチャンチャン!!




「おぇぇぇ 」


 びちゃびちゃゲロを吐く。

 しょーじき寝不足で参ってんだよなぁ。

 あの痴女焼き肉店から寝れてねぇし。

 ほんまクソやわ〜。

 人が過労死する理由がよく分かる。


「あの……大丈夫ですか? 」


「んぁ? 」


 顔をあげれば、目隠れ女が俺を覗き込んでいた。

 パンドラの制服……調査隊の誰かか。


「どした〜? 」


「いえ……ありがとうございます。何人も殺されて……怖気付いていましたから 」


「べ〜つに。生き残ったんだから良いじゃねぇか。でも辛いなら仕事に出るな。せっかく生き残ったのに無駄死には悲しいだろ 」


「そう……ですね 」


 あれ今俺なに言った?

 記憶ねぇんだけど。

 つーかこの女、えろくね?

 目隠れなのにしっかり胸あるしその腕組みで胸が浮き出てうひょ〜!!!!……ちょっと落ち着け。


「あ〜〜〜とりあえず帰るか。報告書はぁぁぁ適当でいっか 」


「大丈夫です?フラフラしてますよ 」


「へーき。あっ、つーか俺、お前の命の恩人様な訳だよな? 」


「えっ!? いやそう……ですけど 」


「なら俺の頼み断れるわけねぇよなぁ 」


 壁から手を離し、転びそうだったから女の両肩を掴む。

 絵面が完全チカン変態倒立謝罪なわけだけど……


「いや私、彼氏居ますし……その」


「今日学校……サボってくれ 」


「……へ? 」


「つーわけで頼むぞ〜 」



 そっから学校には向かう。

 途中に警察から職質受けた。


「あの〜……身分証とかは〜 」


「こんにちは〜。怪異討伐隊の空無 歩 で〜す 」


「ですから身分証を」


「パンドラの生徒です。つーかその銃良いですね、安モンですか? 」


「……なぁコイツ大丈夫か? 薬でもやってるのか? 」


「いやぁ……まぁパンドラの生徒なら少しおかしいくらいが普通だろう 」


(あぁん!? なんだテメェら!!! 小声で言ってんの丸聞こえなんだよクソ無能どもが!!! まぁ見た目がヤバい俺がいけないんだな、うん )


「じゃあ失礼します 」


「あ、お気をつけて〜 」


 フラフラブラブラ、パンドラまで着いた。

 カフェインサプリおいち〜。

 味しないけど。

 おっ、ちゃんと計画通り、テレビ局の車が近くにあるな。

 よーしよしよしよし、報告書提出に行くか。


「はーい失礼しまぁす。みんなのごみ溜、空無で〜す 」


 トントンゴンっと学長室の扉でリズムを取る。

 そしたら扉の方から開いてくれた。


「歩くんか……入っといで 」


「お〜なに? クズ学長じきじきに暗殺計画でも建てた? 」


「そんなのは無いよ 」


 招かれて、楽長室入って〜、鍵閉める。




「とりあえず任務お疲れ様。それでキミに聞きたい事が」


「学長〜 」


 銃を抜く。

 クソ学長はビックリしてるみたいだ。

 まぁ隠してたし当然か。


「おさらバ〜イ 」


 パンパン……無機質な音が響いた。

 


 

ちなみにパンドラに居る生徒は、外では例外なくヤベェ扱いされてます

 街中に居る生徒は、だいたいうわ言や罪悪感に押しつぶされて死ぬ寸前ですし、対照的に明るく振る舞えば『あんな仕事してるのに明るいなんて頭おかしい』とレッテル貼られます

 いやぁ酷いですねぇ社会みたい


 ちなみに街中に居る警察は銃を待ってます

 警察の敵は怪異ではありませんので

 いやぁねぇ、街中に怪異の力を使える子供がいるなんて、なんて物騒な世界なんだろう

 そんなだから、すぐ処分できるようにしとかないとね〜


 あっ、それと歩くんの英語の成績表は1です

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― 新着の感想 ―
[良い点] 展開早くて秒で過ぎ去った感w 目隠れ少女に休んでもらった意図ってなんだろ……
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