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ましかげのりゅうせい  作者: 飯塚 喆
童話というより寓話編
9/24

気の星/Ruin Nova

 世界は面白いほどに広かった。


 人間には抱えきれない程に、人間には勿体無い程に。


 氷河期の到来と、ドライオプティミズムが起こる以前なら、もしかしたら違ったのかもしれない。文明の開拓は隅々まで進んでいたという話だから。


 ま、過去の話だからあまり関係のない話か。


 手でそっと拭った、凍っている草木が張った金属のモニュメントを朝焼けが照らし、それを証明している。


 僕は今、別の大陸にいるらしい。


 昔でいう海という大きな水溜りは凍っているし、一面が真っ白でわからなかった。


 とにかく、隕石が落ちて生まれたとされる巨大なクレーターを目指している。


 本当なら、人伝に聞きたかったところではあるが、気配すらない。そもそも、僕は人に会ったことが数回しかないからそんなもんなのかな。


 ピピッ…


 計量器の音がする。


 異常はない。


 本当にここにあるのだろうか。


 全くもって正確な情報源であるコンピュータを疑うということは初めてだった。

 

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