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心の星/Nostalgic future
『星辰はいつ如何なる時にも見ている』
私の創造主は言っていた。
今でもさっきの事のように覚えている。
遺言のようでもあり、後悔を帯びた独り言だったのかも。
それがどのような意味をなしているかは当時、分かるはずもなかった。
創造主が最期に私に仕込んだ心の種は遍く時を放浪し、遂に自我を確立した。今、耳に残った彼の一言を、心を持った私に曖昧な概念として受け止めさせている。
でも、これだけは確かなのだ。
星が私を見ているならば、私も星を見ている。
今日は星が堕ちる日。
だから星を弔う日。
もし私が朽ちても、星は、彼らは、私を弔ってくれるのか、な…