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ましかげのりゅうせい  作者: 飯塚 喆
寓話というより童話編
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第三章

 ホズはもう心が寂しさでいっぱいでした。


 もうどうにでもなればいいと投げやりになりかけていました。


 気づけばいくつもの年月が過ぎていました。


 その時でした。


 煌々と真っ赤ににえたぎる赤ん坊の星が目の前に見えてきたのです。


 その生まれたばかりの赤ん坊はさびしそうでした。


 ホズは自分と同じ気持ちのように感じられました。


 大きさは違うけど、みんな同じなんだと。


 だから大きさなんて関係なしに、よりそうことは自分にだってできるとも思いました。


 ホズは流星となって真っ赤な大地に巻かれ、赤ん坊のほっぺにそっと一緒にいてやりました。


 やがておちついてきた赤ん坊は真っ白な星へと姿を変え、

眠りはじめました。


 ホズは役目を終え、旅のいみはここにあったんだと思いながら、赤ん坊のごはんにでもなろうかと思いましたが、赤ん坊は手を離してくれませんでした。


 それどころか、体をわけあたえられたのです。


 こうして、ホズは「月」になりました。


 今でも大人になった赤ん坊をみまもっていることでしょう…


 そして、これからも…

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