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第二章
ホズは暗い、そして明るい宇宙の海を旅していきました。
あるホズは別の銀河に、あるホズは底なしの時空の穴に。
新しい星になったホズもいました。
そうして、ちょっとずつさよならをしていったホズ。
とうとう一粒のちっぽけなカケラだけが残りました。
旅がしたかったからはじけとんだのはラッキーだ、と楽観的に考えていたホズでしたが、このさびしい有様にはさすがにこうかいしたのでした。
それでも戻ることはできません。
すいんぐばい、すいんぐばい
あらゆる空、海、星をとびこえて。