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自由の星/Shaking logic
「えっと、趣味で…」
「はい?」
私の前に突然現れた黒髪の少年はすごく申し訳なさそうに返答しました。
彼曰く、極東はもう人がいないそうです。人に会ったことはもう2年近くなく、特にやることもないので、なんとなしに興味を持った隕石探しをライフスタイルにしているとか。
正直…少しだけ羨ましく感じた。
これは私の選択だと分かってはいるのです。しかし、私はどちらかと言うと義務的なものに突き動かされているように思われて、自由を持て余したような彼の行動には受け入れ難い部分もあったのです。
かといって隕石を探すという過程は一緒。
だから彼に提案しました。
「なんなら、これから一緒に来る?手はいくらあっても足りないから」