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氷の星/Paradox permafrost
僕とその人が出会ったのはそのクレーターについた頃だった。
自分も驚いた、でも女の人のあんぐり口を開けた驚愕の顔が面白くてつい笑ってしまった。
「なななっ?!貴方人間?!よね!?どうやって?!どこからきたの?!」
女の人のバイザーは内側から曇っていた。それだけ早口になって問い詰められた。
「はわわ…えっと、極東から。です。」
「貴方も調査しにここに?って、まあ、立ち話もなんだから調査した後に私の暖かいトレーラーの中でしよっか。」
隕石の回収作業が終わると、石は解析の機械にかけられ、僕たちはトレーラーの中に入った。