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第6話 友情と真実

真帆からの嫌がらせがなくなることはなく余計に悪化し悩んでいた龍夜

鶴華に手伝ってもらい直接話そうとする一方違う場所では不穏な動きが…

真帆に直接会って話す日が来た。


「りょうくん私も学校行っていい?」


「だめだ。」


「だって心配だもん。」


「昨日のこともあるしな…」


「隠れて行くからさ〜」


「それもほとんどくっきりと見えて来てるし…」


「学校の制服着てくからさ〜その…お願い!」


「わかった、いいよ。」


「本当に!?」


「うん。」


「本当に本当に本当に?」


「本当に。」


「やった!」


「他の人には見つかるなよ、絶対だからな。」


「わかりました!」


そして天水も数ヶ月ぶりに学校に行くことになった。


鶴華には授業後にオカルト研究室に残るようにしてもらっている。


「くっそ、先生話長すぎ。」


俺は全力でオカ研室に向かった日も沈みかけていたので余計に急いだ。


「りょうくん、こっちこっち。」


「お、おう。」


教室に近づくにつれなにか聞こえてくる。


「これは真帆の声か?」


すると大きな声で、


「天水ちゃんを馬鹿にするな!」


鶴華の声だ。


「私の大切な友達、いや、親友を!」


息を切らしながらも教室の前に着いた。


「それに私は…」


俺はドアを開けた。


「鶴華すまん遅れ、」


「私は龍夜くんが好きだあぁぁぁぁ‼︎」


「!?」


「ウソ…なんで…今…」


その場にいたみんなが黙った。


そして鶴華は泣きながら教室を飛び出した。


「鶴華!」


俺は鶴華を呼び止めた。

でも行ってしまった。

追いかけようとしたら天水は


「りょうくん鶴ちゃんは私が追うから真帆さんと話をつけてきて。」


そう言うと天水は鶴華を追っていった。


(すまん、天水頼んだ)


「真帆、話がある。」


「なになにやっぱり付き合ってくれるの?」


「いやそうじゃあない、俺にいや、俺たちにもう二度と関わらないでくれ。」


「ふぇ?今関わるなって…」


「もううんざりだし迷惑だ、なんだあの画像は。」


「いや少しでも側にいたいって思いを…」


「あんな狂気に満ちたもの見せられてもそんなの思う訳ないだろ!」


「狂気…そうかあの女だな、一瞬だったがあの天水とか言うビッチだな。」


「今なんて言った?」


「うん?天水とかって言うビッチ女のことだろう。」


「いい加減にしろ!」


「っん?」


「俺にだけ迷惑をかけるなら構わないんだが。」


「…」


「天水や鶴華を傷つけるな…俺の大切な彼女を友達をそんな悪く言うじゃあねえ‼︎」


「…」


真帆はなにも言わなかった。

昨日の沈黙とは違ういろんな暗く淀んだ空気が静かさを呑み込んだ。

少ししてから真帆はその場に崩れるように倒れ(座り)泣き出した。


「僕の初恋…」


「…」


「僕ぐはねぇひどをずぎになるのがバジメでだっだったんだよ…」


「…」


「ぞれまで僕にヤザジグしでぐれたのはお兄ぢゃんぐらいだっだ…」


「…」


「でも…でも…そうだよね…こんな人間じゃあダメだよね…」


「俺もやめてくれって言った次の日に辞めてくれた時は友達ぐらいならいいと思った。」


「ゔん、」


「でも無理みたいだ…すまん。」


俺はそう言うと教室を出た。

少しだけ彼女が可哀想に思えた。

人はそれぞれ苦労をして生きているんだなと…

だからかもしれないが、初めての感情にどうしたらいいのかわからなくなって、気持ちが高ぶって、抑えきれなくて…


そんなことを考えながら廊下に出ると、天水がいた。


「どう、気持ちは晴れた?」


「どうかな、少し複雑かも。」


「そっか、あっそうだちょっと行ってきてほしいところがあるんだけどいい?」


「どこ?」


「校舎裏の木の下。」


「わかった、天水も来るか?」


「私はいい。先に帰ってる。」


「そっか、じゃあ行って来る。」


「行ってらっしゃい。」


そして俺は言われるがまま校舎裏まで行った。

そこには鶴華がいた。

少し気まずい感じはあったが、近づいて行った。

普段は吹かないような風が2人を包んだ。

風がある程度おさまると先に喋ったのは鶴華の方だった。


「あのね、龍夜くん…さっきも言った通りね、」


「うん。」


「私は龍夜くんのことが好き、付き合いたいとも思ってる、でもね。」


「ん?」


「返事はね…まだしなくていいよ。」


「どう言う事だ?」


「今は天水ちゃんもいるし、今後は大学受験なんかで忙しいなったりすると思うから。」


「…」


「だからね、返事は成人式の日に教えて、それまでに答えは考えてくれればいいよ。」


「わかった、なら成人式まで待ってくれ、必ず答える。」


「うん、待ってるね!」


そう言うと鶴華は帰って行った。

今度は1人っきりの世界になったような静けさが俺を包んだ。


「最近は静かになることが多いな、、、まぁ嫌いじゃないけど。」


そして俺もその場を後にした。


「さぁ家に帰るか。」


………


「まーちゃん遅いな〜どこ行ったんだろ?」


いつも一緒に帰っている親友がなかなか来ない。


うちも流石に心配になって探しに来た。


「あれなにか聞こえる?」


どうやらオカルト研究室で誰か泣いてるようだ。

まさかと思っては鶴走って確認しに行った。

案の定そこにはまーちゃんがいた。


「ど、どしたまーちゃんなにがあったの?」


「柚子か…あろね、僕ね、振られちゃったよ。」


「まーちゃん元気出して相手が悪かったんだよ、まーちゃんの気持ちがわからないどうしようもない人間なんだよ。」


「ううん、龍夜くんは悪くない。」


「え?」


「むしろ僕の方が悪いよ、龍夜くんは僕の気持ちも考えてくれてた…酷い事してだボグのごどを…」


「ああ泣かないで、大丈夫、うちがいるから、側にいるからね。」


「うん、ありがとう。」


そうだよ安心してまーちゃん、うちが死んでも守ってあげるから、もう泣かせたりなんかさせないから。


絶対に…



どうもイヴです。今回はあまり期間が空いてない間の投稿ですがあれです急にアイデアが降って来たので書いてます。最近は小説を書くのが楽しくなって来たので更新頻度あがるかもしれませんがこれからもよろしくお願いします。

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