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第21話 新年は夢の中で

「さみい〜」


「早く帰ろっか」


現在、初詣の帰り

思いのほか寒い道を天水と歩きながら家に向かっていた。


「あっそうだすまん天水、ちょっと寄り道していいか?」


「いいよ。それでどこに行くの?」


「本屋にね。クリスマスで大出費して最近やっとお金が貯まったから買ってなかった回を買いたいんだよ」


「あーあれね、主人公がコインを使った攻撃をするやつ?あれ私も好きなんだよね」


意外だった。

今度語ってみるか。

「ふぁ〜ねみぃ〜」


「りょうくん、お正月だからってダラダラしてちゃダメだよ」


「お正月だからダラダラするんだろ〜天水も一緒ダラダラしようよ」


「もう〜じゃあ私も寝る」


「それが1番だよ〜てことで俺より寝るは。おやすみ」


新年

冬休みの終わりが刻々と近づく事をお知らせるが学生にとって合法(多分)的に自堕落な生活を遅れる時期。

宿題を早く終わらせたせいかやることもないし。

目を閉じて…眠れない。

あれだ、これは眠ろうとすると逆に眠れないやつだ。


「なぁ天水ちょってもう寝てる」


いやダラダラしちゃダメとか言いつつ超熟睡してる。

まぁ起こすのはかわいそうだし、このまま寝かしといてあげるか。

あと寝顔もかわいいからこのままみて眠くなるのを待とう。

数分が過ぎた。


「うん、何時間でもみてられるが眠くはならないな。そうだ!」


まだ読み終えてないラノベがあったな。

正確には昨日買ってなかった分をまとめ買いしたやつだが。

まぁ何はともあれ眠くなるまで読むか。


「えっと、机に置いたはずだけど…ないな」


どこいったんだ、天水が棚にしまってくれたのかな。

優しいが今度から途中まで読んでたやつは片付けなくていいよと言っておこう。


「棚、棚…棚にもない」


どこだろう、うん〜

まぁいいか、天水が起きたら聞いてみよう。

なんか探してたら眠気もなくなってきたな。


取り敢えず寝室まで戻って天水が起きてないか確認しよう。

多分起きてないだろうが。


部屋に戻ってみるが、やっぱり起きてないな。

それにちょっとだけ布団がめくれてるな。

風邪は引かないだろうが、一応掛けておこう。


「ってあれ、これ俺の本じゃん」


もしかして隠れて読んでたのか。

確か、天水もこの作品好きだって言ってたな。

後で貸してあげるって言ったのに我慢できなくなったのか。

かわいいやつめ。

勝手に持ってくとも悪い気がするが俺の本なんだよな…複雑だ。


「あーもういいや眠くないけど、やることもなんもないし目だけでも閉じて横になろ」


………


「…?ここどこだ?」


気がつくと見知らぬ街に立っていた。

周りを見ると、人間もいるが他にも二次元でよく見る、いろんな種族の人が歩いている。

もしかして、異世界転生?それとも召喚?まぁついに、俺も異世界に来たわけだが…

普通に幸せな生活送ってたし、元の世界に帰りたいんだが。

てか…


「ほんとにどこだここ?」


それになんか、服に重みがある。

自分の体を見てみると、いろんな装備が付いている。

なんだろ、これって異世界にいらっしゃった特典か何かかな。

因みに装備品は、

新品なのかものすごく綺麗でピカピカなサーベル。

紙とコインが入った、封筒。

ポーチと中には、さっきの封筒の中のコインとはまた違う模様が入ったコインが数枚。

後は、マントとそのまま転生されたのかこっちの世界のTシャツにズボン。


「なんだか、反応に困る装備だな」


「おいにいちゃんぼさっとしてないでどいてくれよ」


急に肩を叩かれたので振り返ると、片手に箱を持った堅いのいいおじさんがいた。


「すみません。ここに来るのは初めてなもんで」


「なんだい、迷子か?見た感じ冒険者ぽいな。それならギルドに行くといい。あそこの大通りを右に曲がってまっすぐ行くと大きな建物があるからそこに行ってみな」


「あのありがとうございます。ほんとにお仕事の邪魔してすみません」


「気にすんな、困った時はお互い様だ。そうだこれをやろう」


真っ赤なりんごのようなものを渡された。


「これは何ですか?」


「おいまさか梨を見たことないのか」


「これ梨何ですか!?」


「うちの自慢の梨さ。それ食って、ギルド行って頑張んな」


「いろいろありがとうございます」


なんだかいい人だったな。

改めて人は見た目じゃないことを実感した。

それより、ギルドに行ってみるか。


「でもこの格好確かに、冒険者っぽいな」


俺は真っ赤な梨を齧りながらギルドに向かった。

(確かに味は梨だな、それに甘くて美味しい)


大通りに出て右曲がると想像より遥かにでかい建物が正面に現れた。

つかでか過ぎだろ、ここってそんな冒険稼業栄えてるの?

まぁ迷子にならなくて済むって考えたらいいか。

もらった梨が種無しのうえ芯まで食べれるっていうすごい食べ物だった。


「あっそういえば封筒みたいなのであったな」


ここだと落としそうだしギルドの安全そうな所で見てみよう。

俺は、一刻も早くギルドに向かうことにした。

安定の更新度の低さに申し訳ございません。そして21話を読んでくださりありがとうございます。

今回は前回のプロポーズから数日の新年話でした。

まぁ新年にありそうな話ではなかったですが…そして急に異世界ものが始まったりもしてますが…

これはラブコメですのでご安心を

ですがもう少し異世界ものにお付き合い下さい。

では次回も読んでいただけると嬉しいです!

以上、最近割と本気で長期休暇が欲しいイヴでした。

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