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第17話 表裏

「はい、はい。分かりました、ではまた」


りょうくんが誰かと電話していた。

すると鞄を持って歩き出した。


「すまん天水、急用で美狐みこちゃん達のとこ行けなくなった」


「どうゆう事?何か緊急事態か何か?」


「確かに危険というほどではないがどうしても行かなければならない事だ」


「分かった。美狐ちゃん達は私に任せなさい‼︎」


「すまん頼んだ」


会話が終わるとりょうくんはすぐに家を出た。

本当に大丈夫だろうか。今度聞いてみることにしよう。

「お邪魔します」


「あっそら姉ちゃん」


「こんにちは」


今現在私は三宅に来ている。

理由は、三宅美狐みやけみこと弟の聖熊しょうまのお守りだ。

三宅はりょうくんの隣人さんでよくりょうくんの家に遊びに来たり勉強をしに来たりする。


「それじゃ天水ちゃんお願いします」


「はい、楽しんできてください」


みこちゃんのお母さんは今日は同窓会らしくどうしても外せないらしい。

しかし小学生を家に2人だけで家に残すのはなにかと心配な今。

そこで私がベビーシッターをかって出たわけだ。


「それじゃまずは何して遊ぶ?」


「まずはゲー」


「宿題でしょ、みこちゃんお母さんに言われたでしょ」


姉よりしっかり者の弟である。

そういえば夏休みの宿題もしょうまくんの方が先に終わってみこちゃんは勉強会に来たっけな。


「じゃあ、宿題からだね」


「はーい」

「えー」


しょうまくんの方はやる気だがみこちゃんは相当嫌なみたいだ。

数時間後…

なんだかんだで宿題を終わらせた2人。


「それじゃゲームしよ!」


やっと遊べることに興奮気味のみこちゃん普段りょうくんの前では絶対に見せないテンションだ。

どのゲームで遊ぶか選んでいると一つのソフトを持ってきた。


「これならそら姉ちゃんもできるからこれやろ」


持ってきたソフトには『大騒動スラッシュシスターズ』と書いてある。

某有名ゲーム会社の人気タイトルだが私はやったことがない。

正直心配だが、やってみるか。


「えーみこちゃん強いから楽しくないもん」


何というか典型的な兄弟の会話だ。

だとすればこの後は…


「じゃあ、しょうまくんは何がしたいの?」


「僕は『マイワクラ』がやりたい」


マイワクラとはマイワールドクラフトの略である。

こっちは海外で流行っていたゲームで今ではいろんな機種のゲーム機でソフトが出るくらい人気のゲームである。

こっちはりょうくんが持ってるからやったことはある。


「それも面白いけど私はこっちの『スラシス』がしたいの」


「こっちがいい」


予想通り始まった。兄弟喧嘩だ。

ただこの2人はそれほど激しい喧嘩はしない。

少し口喧嘩をしたらすぐ辞めるだろう。


結局、マイワクラをやることになりすぐに喧嘩が終わった。

多少の文句は言いつつ楽しく3人でゲームを始めた。

それから『サバイバルモード』というので遊んだ後『フリークラフト』というので遊んだ。

こういうゲームが好きな私はつい夢中になっているといつのまにか2人が寝ていた。


「やっぱり姉弟なんだな」


2人とも寄り添って寝ていた。


あれから何時間も経ったのだろう外は紅に染まり出していた。

そろそろ、みこちゃん達のお母さんが帰って来る頃だろう。


「よし、これでいいか」


2人をソファーに寝かせて毛布をかけた。

するとドアが開く音がした。


「お帰りなさい」


「ただいま、今日はありがとね天水ちゃん」


「いえもとても有意義な時間でした」


「これつまらないものだけど、今日のお礼ね」


1つの紙袋を渡された。

よくみると有名お菓子屋さんのマークが書いてある。


「わあ〜どうもありがとうございます」


私は紙袋を持ってウキウキで三宅を後にした。


「帰ったらりょうくんと食べよう〜」

「にゃん○すー」と日常で挨拶をするイヴと申します。この度17話を読んでいただきありがとうございます。

今回は普段2人でいることの多い龍夜と天水をあえて離してみました。

ただ外後どうするかってのが難しかったですね。

そんなこんなでまた次回も読んでいただけるとありがたいです!

それでは

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