第15話 さぁラストスパートです!
伊武島龍夜の平和な日常は帰って来ないまま時間は過ぎていった。
そんなとある日、龍夜は雷雨に襲われた。
家で1人で待つ雨音天水の為に急いで帰ったが家で待っていたのは…
いよいよ学園祭の準備も本格スタートし学校がお祭りムードに包まれていた。
「えっとなになに…案内人役ってお化けじゃねえのかよ」
「あーごめんお化け役が意外に人数足りて1人余っちゃったんだよね」
「ごめんじゃあねぇよ、お前からああいっといてそれはないだろう…」
どうやら無理やり押し付けられたお化け役を全うすることすら出来ない。
この自分勝手な室長、東山薫はこの忙しい時期にそんなことを言ってきた。
「てかあんたそんなにやりたかったの、お化け役?」
「いや別にめちゃくちゃやりたいわけではないけど急にそんなこと言われても、そもそも俺は足りない分の補充だろ」
「まぁそうだけど最初の入り口で設定の説明する人が足りてなくてね」
「だからそれをやれと」
「お願いね〜」
「はいはい、やってやりますよ」
俺はこれ以上何かを言うのはやめた。
「やけに素直ね?」
「ほっとけ」
それから俺は学園祭の準備の手伝いに向かった。
………
「壁こっち持ってきて」「これどこだっけ?」「ちょここ塗ってない誰か」「お化け役集合」
そんな忙しい中俺は…
「じゃありょうくんこれセリフの台本ね」
「げっ!意外に量あるな」
渡された台本と書かれた薄い本(同人誌ではない)にはそこそこのセリフが書かれていた。
表紙には『呪われた屋敷と少女』と書かれている。
「なになに、この屋敷は何年前に廃墟にごにょごにょごにょ」
それから1分後…
「ょにごょにごここから生きて帰れることを願ってます。はぁ〜わりとあるな」
「私も1回読んだけど、よくできてるよね」
「内容は悪くないなありきたりなながらもそれが高校生活らしいな」
今回のお化け屋敷はよくある感じの話だった。
大まかに言うと屋敷に住んでた少女が亡くなってからその少女の霊が彷徨うようになりいつしかそこは呪われた屋敷と言われるようになった。
そこに肝試しで行くが…と言った感じの無理やり感ある設定だが嫌いではない。
「そういえば、天水は仕事ないの?」
「私はね、お化け役だよ。少女役だって」
「へ〜でも天水って少女っていうには身長が高すぎない?」
「そうかもだけど実際私は、本物のお化けだしね」
たしかに天水は本物のお化けだ。
適任かもしれないけど、ちょっとばかしお化けとは程遠い気がする。
お化けらしい点といえば透明になって壁を抜けたり飛んだりしたりするも透明になれば服が脱げるという欠点があるくらいで他はほとんど人間と変わらないくらいにまで体の色も戻っている。
多分一般人の前に出しても気づかれないだろう。
「お互い頑張ろうな」
「うん!」
どうもイヴです。夏休みも終わる時期ですね。自分はアニメばっか観てますね。
一応学生ではあるので焦ってはいますがなかなか進みませんね笑
とにかく頑張ろうと思います。皆さんも頑張ってください!(いろいろ)




