第12話 新学期
色々忙しくも無事夏休みを終わることができた 伊武島龍夜(いゔしまりょうや)
しかし新学期も落ち着いて始まることはなかった…
長かった夏休みもついに終わった。
幽霊に追い回されたり、海へ行ったり、課題に追われたりなど他にもいろいろあった長くも大変だった夏休みが終わった。
だが、新学期そうそう課題テストで転んでしまった。
幸い赤点こそなかったが今までにないくらい低い点を取ってしまった。
しかし、天水にそのことを伝えると緊急勉強会を開くことになってしまった。
「りょうくんいい、この成績はまずいよ特に英語赤点ギリギリじゃん」
「しょうがないだろ、英語は特に苦手だし夏休みもいろいろあったし…」
「確かにね、私にも少し責任があるけどだからこうやって勉強会を開いてるんじゃない」
ちなみに、俺の英語の点は39点、うちの学校はそこそこ進学校なのでみんなそれなりに点取ってくる。
そして勉強会に呼ばれたのは俺と美狐だ。
なぜ、美狐が呼ばれたのか最初わからなかったがどうやら夏休みの宿題が終わってないと。
家では集中できないということを天水が聞き呼んだらしい。
「さあ、勉強を始めよう」
「天水!?急にどうした?」
「いや〜、一回やって見たくてね。そんなことより早く始めてまずはここからここまで」
分からんでもないが…正直びっくりした。
それから沈黙が続きその中ではシャーペンと鉛筆の音だけが響いた。
「あーもん駄目だ分からん」
「ちょっとりょうくん、美狐ちゃんはこんなに頑張ってるのにちゃんと集中しなきゃ」
「そうだよりょう兄ちゃん、私はこんなに頑張ってるんだから」
いや自分で言うかよまあ頑張ってるんだしいいか。
「そうだ、わかった。俺はちょっと休憩してくるぅぅ」
俺はとっさに立ちリビングを出るためドアへ走った。
突然のことに2人とも唖然としていたが、天水はすぐに立ち追いかけてきた。
リビングを出てすぐにドア閉めすぐに来られないようにした。
「じゃあちょっと遊びに行って…」
「させないわよ‼︎」
壁から天水がすり抜けて出てきた。
そして俺の前に立ち塞がった…全裸で、
全裸で!?
「天水、あのごめん…」
そう言って俺は目をそらした。
それを察したらしい天水も「あっちょっと見ないで今着てくる」と鼻をすすりながら言った。
多分顔は真っ赤だろう、でも想像するとちょっとかわいい、じゃねえ後でちゃんと謝ろう
それから部屋へ戻るとびっくりして停止している美狐と顔を手で覆って下を向いた天水が座っていた。
俺はその場で正座をさせられるそれはとても怒られた。
その途中、「どれくらい見えた」という質問に顔をそらし小さな声で「ちょっとだけ」と答えた。
すまん、ほんとは本当は全部見えてました。がっつり上から下まで見えてました。すいませんでした。
そんな不慮の事故の後、数時間口をきいてもらえなかったのは言わずもがな…
どうもイヴです。いや更新頻度バラバラ過ぎてすみません。今後も基本的には休みの日投稿が主流になると思うのでよろしくお願いします。