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ダメロス 2
街路より場所を移し死体の散らばる広場。
子供はショックで放心し、女は胃の中のものを全て吐き出し、男が恐怖で腰を抜かすような光景だった。
「マジひくわあ…」
メロスは憩いの場から様変わりした悲惨な処刑場より早々と出た。
王の身内の遺体は腐臭を放つに至るまで野ざらしに放置されて絶妙にグロテスクだった。身内以外にもかなりの数を処しているようで、広場の死体は多く状態にもばらつきがある。メロスの心中は罵倒の嵐が起こるくらい荒れていた。
ボキャブラリーに乏しいメロスでは悪態もすぐに尽き、もとより現王の評判は微妙だったしな、なんて考えのもと一件について自己完結する。
(領主よ、領民に被害いかないようにがんばって!)
と他力本願な祈りなんかもしている。
何か行動する気はまるでなく、メロスは帰るために歩を進めていた。のだが。
メロスの帰宅の進路上にいた反乱軍と一緒にされてお縄になってしまった。
不幸だー!!




