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どこにも分類できない作品集

振り返ると運命の人がいると信じたい

作者: 矢田こうじ

よく怖い話で、頭洗ってる時に

「誰かいる?」

というのはあると思う。


実はそういう時って

運命の人か見えるらしいって

噂を聞いた。


ーー運命の人に会いたい。


彼女いない歴記録爆走中な俺としては

是が非でも拝んでおきたいお相手である。


俺はよく風呂で頭を洗ってると、

誰かがいる気がしていた。


ハッ


後ろを見るけど誰もいない。

嫌だな〜怖いな〜と思ってたらこの噂だ。


実践したって特に損する訳でもなく、

その噂を信じて率先して振り向く事にした。


2ヶ月後。

なんとなくチラッと見えた気がした。

もうちょっとだ。


風呂だけじゃなく、トイレでも

テレビを見てても気になれば振り向いた。


半年後。

仕事で外回りをしていても

電車で揺れている時も、振り向いた。

振り向くスピードは既に世界最速だったようだが、そんな事知らない俺はどんどんその速度を上げた。


1年後。

何にも増して速くなり、特技になってきた。

「振り返りのジョー」

というあだ名までついて、一部のSNSで人気になった。


1年半後。

この特技が生活の一部になった。

もう他に何も見えなかった。

もう少しで見えそう。

もう少しでわかる。

ストイックなまでに振り返った。


2年後。

食事に誘われた時も、

デートしていた時も、

もう無我夢中だった。

横で笑われてたけど気にしなかった。


気がつくとそばに女性がいた。

「やっと振り向いてくれました」

ふと思い立って書きました。

現実的には、家族が本当にいる方がビックリします。

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