【77話後感想返信】五歳児のミリィ&ネックとチック
――深い森の中(九年前)
ミリィ「え~ん……え~ん…………」
ネック「オォウ! ミリィ! こんなところにいたのかい!? 随分と探し回っちまったぜ」
ミリィ「ぁ…………ねっく!」
ネック「まったく、お前ってヤツは。花を摘みに来て森で迷子になるなんて、子供のすることだぜ!」
ミリィ「……みりぃ、まだこども、だよ?」
ネック「ワァオ! そうだったぜ! 確かに、ボクたちはまだ五歳だったな! 去年、四歳の申請をしたんだから、間違いない。今年は五歳だ」
ミリィ「うん……ごさい」
ネック「五歳児にこの森は少々ジンジャーだぜ」
ミリィ「ぅん……こわかった…………それとね、でんじゃーだと、おもう」
ネック「五歳児だったら、誰だって迷子になるさ、なぁ、チック!? ……ヘイ? チック? オゥッ、チックのヤツはどこに行っちまったんだ!?」
ミリィ「……まさか、まいご?」
ネック「なんてこった! 急いで探さなきゃ! ミリィ、手伝ってくれるかい!?」
ミリィ「ぅ……うん!」
ネック「それじゃあ、とりあえず来た道を戻って…………オォゥ……なんてこったい」
ミリィ「……ど、どうしたの?」
ネック「それが、聞いてくれよ。傑作なんだ。どうやら、このボクが、迷子になっちまったらしいんだ」
ミリィ「えぇっ!?」
ネック「参ったね。やっぱり、この森は五歳児にはジンジャー過ぎたってことだな」
ミリィ「……どうしよう…………あと、でんじゃーね」
ネック「だがミリィ、心配いらないさ。こんな時は、きっとあいつが……」
チック「ミリィー! ネックー!」
ミリィ「ちっく! ちっくの声!」
ネック「ほらな。言った通りだろう?」
ミリィ「うん!」
チック「ここにいたのか、ブラザー&フレンド。探したぜ」
ネック「よく見つけてくれた」
ミリィ「じゃあ、みんなで帰ろう」
チック「その前に、一つ聞いて欲しいんだが……」
ミリィ「なぁに?」
ネック「聞こうじゃないか」
チック「帰り道が分からない」
ネック「HAHAHA! お前もつまりは、五歳児だってことDA・NA!」
チック「当たり前だろう! 双子なんDA・ZE!」
ミリィ「…………どうしよう」
――陽だまり亭(現在)
ヤシロ「……で、その後どうなったんだよ?」
ミリィ「ぇ…………っと、三日目に意識を失って…………気付いたらおウチで寝かされてた」
ヤシロ「遭難してんじゃねぇか、確実に!」
ミリィ「ネックとチックのおかげで、助かったの」
ヤシロ「いや、まったく役に立ってないからな、そいつら!?」
ミリィ「……寂しくは、なかったよ?」
ヤシロ「俺なら置き去りにして一人で帰るレベルだけどな」
ミリィ「で、でも…………たのしかった、……よ?」
ヤシロ「ミリィは本当にいい子なんだな」
ミリィ「ゎ……褒められた…………ぅふふ。ネックとチックの、おかげ……かな?」




