【76話あとがき】陽だまり亭杯・創作料理対決
ヤシロ「第一回! 陽だまり亭杯・創作料理対決ー!」
ジネット「何をするんですか?」
ヤシロ「さっき俺たちは、各々が『これをご飯にのっけて食えば美味いんじゃね!?』と思うものを選び、オリジナル丼を作った。それをジネットに審査してもらいたい」
ジネット「わたし、責任重大ですね」
ヤシロ「美味いだけじゃなくて、ちゃんとダメなところはダメだって指摘するんだぞ」
ジネット「はい。分かりました!」
ヤシロ「じゃあ、まず最初は……」
マグダ「……マグダがやる」
ジネット「マグダさんはどんな料理を作るんですか?」
マグダ「……一番得意なものを作った」
ヤシロ「じゃあ、見せてくれ」
マグダ「……名付けて、『ハニポ丼』!」
――ホカホカご飯の上にハニーポップコーン
ヤシロ「……確かに、マグダの一番得意なもんが載ってるな……」
マグダ「……先に白飯を平らげて、デザートにポップコーンを食べる」
ヤシロ「食いにくいことこの上ないな!? じゃあ、載せるなと言いたい料理だな」
ジネット「白米の甘みとハチミツの甘みがぶつかって……舌の上でザラつきますね」
ヤシロ「食ってる……そして、まともに感想を述べている……」
ジネット「申し訳ありませんが、陽だまり亭のメニューには加えられません」
ヤシロ「優秀作はメニューに加わるのか……こりゃジネットも本気で審査する気だな」
ロレッタ「次はあたしです!」
ヤシロ「お、期待出来ないのが来たな」
ロレッタ「なんでですか!? あたし、弟妹の面倒見てたですし、一人暮らしもしてたですよ!」
ヤシロ「それもそうか。じゃあ、お前のオリジナル丼を見せてくれ」
ロレッタ「名付けて、『丼々』です!」
――白米の上に白米。すなわち、山盛りの白米
ロレッタ「結局、ご飯が一番美味しいです!」
ヤシロ「この貧乏人発想め!」
ロレッタ「そんなことないです! これなら、どんなおかずにでも合うですよ!?」
ヤシロ「そのオカズを飯の上に載せておくのが丼だろうが!」
マグダ・ロレッタ「「そうだったのか……」」
ヤシロ「今知ったのかよ!?」
ジネット「マイナス点はないですが……少しパンチが弱く……舌の上でザラつきますね」
ヤシロ「さっきからザラつきっぱなしだな……」
マグダ「……では、ヤシロの番」
ロレッタ「散々大きな口を叩いてたですからね。相当美味しい物でないと認めないですよ……ふっふっふっ……」
ヤシロ「ふん。お前らと一緒にするな……括目せよ、これが俺の究極丼だ!」
――白米の上に生卵。いわゆる卵かけごはん
ヤシロ「これに醤油をかけて、かき混ぜて一気に掻き込む! これが美味いっ!」
マグダ「……ベチョベチョ」
ロレッタ「…………なんか、グロいです」
ヤシロ「どこがだよ!? 見ろよ! 米粒が黄金に輝いているだろう?」
マグダ「……生卵を啜る…………」
ロレッタ「うわー! やめてです! 想像しただけで気持ち悪いです!」
ヤシロ「てめっ!? 卵かけごはんを愚弄すると承知せんぞ!?」
マグダ「……マグダは、パス」
ヤシロ「ポップコーンより遥かにマシだろうが!?」
ロレッタ「……店長さん、食べられるです?」
ジネット「ふぇっ!? …………えっと、あの………………た…………食べ…………ます……しくしくしく」
ヤシロ「泣く程!? そんなに嫌か!?」
ジネット「見ているだけで……舌の上でザラつきますぅ……」
ヤシロ「じゃあ、もういい! お前らは食うな! 俺が食う!」
ジネット「おなか壊しますよ!? 焼きましょう! ね、そうしましょう!」
ヤシロ「やかましい! 生でいくのが卵かけごはんだ!」
ジネット「きゃー! ヤシロさんが生卵を大量に……っ!?」
マグダ「……ヤシロ、ご乱心」
ロレッタ「ひぃいっ! 啜る音がもうっ!」
ヤシロ「あぁ、美味しい! めっちゃ美味しいなぁ!」
ジネット「想像しただけで……ザラつきますっ!」




