表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
87/535

【73話後感想返し】エステラ、女の子らしさを求められる

ナタリア「お嬢様っ! もっと女の子らしくなりましょう!」

エステラ「……なに? どうしたの、いきなり?」

ナタリア「先ほど、お薬を買いに薬剤師ギルドへ行ったのですが……」


レジーナ「あ、イケメンさんとこのベッピンさんやん」


ナタリア「……と。お嬢様を、イ……イケメンと……っ!」

エステラ「あぁ。レジーナはボクを男だと思っているんだよねぇ」

ナタリア「お嬢様は可愛いですっ! 私など、寝る前にお嬢様の笑顔を想像するだけで、枕カバーがびちゃびちゃになるくらいよだれが出るんですよ!?」

エステラ「それはそれで怖いよっ!?」

ナタリア「もっとヒラヒラふりふりのドレスなどを着てください」

エステラ「いつもの格好の方が動きやすいんだよ」

ナタリア「ドレスさえ着れば、陽だまり亭の…………えっと、ほら……あの…………なんでしたっけ………………ヤシロさんではなく、ジネットさんでもなく、マグダさんでもない……………………ロレッ……なんとかさんのように、お嬢様に見惚れる者もいるのですから!」

エステラ「ロレッタね! 覚えてあげてよ、あと一文字なんだから!」

ナタリア「というわけで、お嬢様を着替えさせました」

エステラ「えっ!? …………ホントだ!? ドレスを着させられているっ! ……い、いつの間にっ」

ナタリア「そして、お嬢様のプロフィールを考えてきました」

エステラ「プロフィール?」

ナタリア「こちらを、お読みください」

エステラ「なになに……『趣味は、ぬいぐるみ集め。特技はお菓子作り』…………なにこれ?」

ナタリア「可愛い女の子のプロフィールです」

エステラ「……情報源どこさ?」

ナタリア「養鶏場の娘さんですが?」

エステラ「……ネフェリーか」

ナタリア「好きな男性のタイプは『お父さんみたいな優しい人』と答えておくとウケるそうですよ」

エステラ「……ウチの父が………………優しい?」

ナタリア「お嬢様。ファンにとって、『真実』などどうでもいいことなのです! すべては『イメージ』第一なのですっ!」

エステラ「……『スリーサイズは上から、ヒ・ミ・ツ☆』…………イラッ!」

ナタリア「お嬢様がイラッとしてどうするんですか!? いいですか? お嬢様は、世間の人々が思い描く理想のお嬢様像を可愛く分かりやすく演じ上げるのです! それが、領主代行たるお嬢様の務めです!」

エステラ「ボクはボクのままでいいよ」

ナタリア「そんなことだから、あの、ほら……陽だまり亭の………………なんとかレッタさんくらいしかファンがいないんですよ!?」

エステラ「ロレッタだって!」

ナタリア「とにかく! そのドレスを着て、天使のような笑顔で、バルコニーでこのプロフィールを朗読してきてください!」

エステラ「物凄く怪しい人じゃないかな、それ!?」

ナタリア「そうすれば可愛さアップで、男性人気もぐっと上がります!」

エステラ「ボクはそういうのは……」

ナタリア「あの人は、可愛いタイプが好きそうな気がしますけどねぇ……」

エステラ「…………へ? な、なんのこと、かな?」

ナタリア「いえ。なんでもございません。独り言です。ですが、ジネットさんやマグダさんは可愛らしいですからねぇ……それに囲まれていると、生半可な可愛さではねぇ……あ、いえ。独り言です。お気になさらずに」

エステラ「………………行ってくるっ!」

ナタリア「やる気になったお嬢様、ステキですっ!」


――数時間後、陽だまり亭


モーマット「ヤ、ヤシロ!」

ヤシロ「なんだ、最近めっきり出番がない忘れ去られた農家キャラのモーマット」

モーマット「心を抉るようなこと言うんじゃねぇよ!」

ヤシロ「どうしたんだよ。血相変えて」

モーマット「そ、それがよ! オレ、さっき領主様んとこ行ったらよ、バ、バルコニーに天使がいたんだ!」

ヤシロ「……臨死体験か」

モーマット「違う! 領主様の娘さんが、バルコニーで『私の趣味はぬいぐるみ集め。特技はお菓子作り。好きな男性のタイプはお父さんみたいな優しい人。スリーサイズは上から、ヒ・ミ・ツ☆』って言ってたんだよ!」

ヤシロ「…………あいつ、忙し過ぎて、ついに…………」

モーマット「いやぁ、あんな理想的な女性が実在したんだなぁ……オレ、ますますファンになっちまったよ」

ロレッタ「え!? 領主様のお嬢様を見たですか!?」

モーマット「あぁ! ベッピンだったぁ……」

ロレッタ「羨ましいです! 羨ましいです! あたしも見たいですっ!」

ヤシロ「……いや、お前ら…………まぁ、言わぬが花だな」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ