【40話あとがき】人魚は歌がお上手……?
ヤシロ「というわけで! 陽だまり亭二号店及び七号店オープンの記念に、マーシャに一曲歌ってもらおうと思う!」
マーシャ「えぇ~。なんだか恥ずかしぃなぁ」
ジネット「マーシャさん。是非お願いします。美声で知られる人魚さんがどんな歌を歌うのか、わたし、気になります!」
マグダ「……期待」
エステラ「マーシャ。ボクからもお願いするよ」
マーシャ「もぉ~しょうがないなぁ~」
ヤシロ「全っ然、嫌そうには見えないんだがな」
マーシャ「じゃ~ぁ、今回だけ、特別だよぉ~?」
ジネット「わぁ! 楽しみです!」
マグダ「……やんややんや」
エステラ「それじゃあ、マーシャ。お願いね」
マーシャ「では…………
♪ ドゥンドゥン ドン ツ ツ ドンッツ ドンッツツ
ドゥクドゥン チィー ッツ チィー ッツ
ドゥクドゥクドゥクドゥン!
トコトコトコ チィー ………………………………ッ! ♪ 」
ヤシロ「ボイパッ!?」
マーシャ「お粗末様でした~」
ヤシロ「いや、歌えよ!? 『トコトコチー』じゃなくて!」
ジネット「……なぜでしょう……心が震えて……涙が、止まりません」
マグダ「……感涙」
ヤシロ「なんかみんな号泣してるしっ!?」
エステラ「見事だね。マーシャのリズム感は人魚一なんだよ」
ヤシロ「いやいやいや! 透き通るような美声とか、そういうのじゃないの!? え、俺がおかしいの!? えぇっ!?」
ジネット「では、みなさんっ! この感動を胸に、ポップコーンの完売を目指しましょう!」
マグダ「……おー!」
エステラ「そうだね!」
マーシャ「お役に立てて嬉しいよぉ」
ヤシロ「…………おかしいって。絶対おかしいよ、こんなの……ボイパ……ボイパって…………」