【後日譚46話あとがき】ハムっ子たちの交友関係
――パレード前日の大通り。祭りの準備が進められている
パウラ「さぁ、あんたたち。明日のパレードまでに素敵な飾り付けをするのよ! 見に来るお客さんがあっと驚くようなヤツを!」
妹「「「おー!」」」
弟「「「まかせとけー!」」」
帽子っ子「ハムちゃ~ん!(可愛い帽子を被り駆けてくる)」
妹「あ~! 帽子ちゃ~ん!(ぴょんぴょん跳ねて手を振る)」
帽子っ子「またお店するの?」
妹「うんー! あのね、ウェンディさんの結婚パレードを見ながらおいしい物食べるんだよぉ。きっと楽しいよぉ」
帽子っ子「うぇんでぃさん?」
妹「知らない? すっごく綺麗なお姉さんなんだよ」
帽子っ子「そうなんだぁ。楽しみだねぇ~、パレード」
妹「うん!」
パウラ「ねぇ、妹。その子、知り合い?」
妹「お友達ー!」
帽子っ子「ハムちゃんね、大きな水たまりに落ちたこの帽子をね、拾ってくれたんだよ」
弟「あぁー! 大雨の時の子かー!」
弟「いまさらながらに思い出したー!」
妹「仲良しさんなのー?」
妹「仲良しさんなのー!」
帽子っ子「たまに遊びに来てくれるんだよ」
パウラ「あんたたちって、ちゃんと友達とか作ってるのね。ずっと働いてるのかと思った」
妹弟「「「「「「パウラさんが、お兄ちゃんが来た後妙に落ち着かなくてそわそわしながら髪の毛とかいじったり尻尾の毛並み気にしたりするくらいの時間は自由に遊んでるよー」」」」」」
パウラ「そっ!? ……そんなに、そわそわとかしてないわよ。ただちょっと、仕事中にばっかり来るから、もうちょっとちゃんとオシャレしてる時に来てくれればいいのにって…………そ、それだけよっ!」
妹「「「おとめー!」」」
パウラ「う、うるさいっ!」
弟「「「わかめー!」」」
パウラ「あんたらは本当にうるさい!」
帽子っ子「わかめのお姉ちゃ~ん!」
パウラ「違うっ!」
帽子っ子「ひぐっ!? …………ぅう…………こゎい……」
パウラ「あ……いや、ごめん。つい、ハムっ子たちと同じノリで……」
妹「いじめちゃだめー!」
妹「ぷんぷん!」
妹「あやまってー!」
パウラ「う……わ、分かったわよ。あ、あの、ごめんね。全然、怒ってないからね?」
帽子っ子「…………ぅん」
パウラ「そ、そうだ! お姉ちゃんがベビーカステラご馳走してあげる! お姉ちゃんの友達が作ってる甘くて美味しいお菓子なんだよ」
弟「ネフェリーさんに、たかる気やー!」
弟「代金の踏み倒しー!」
弟「啜れる甘い汁は啜り尽くす所存ー!」
パウラ「そんなんじゃないわよっ!」
弟「「「こゎ~い!」」」
パウラ「あんたらにはこれくらいで調度いいのっ!」
弟「ひどい扱いやー!」
弟「キレる若者やー!」
弟「お兄ちゃんがいる時とは雲泥の差やー!」
パウラ「あんたらはそれでも楽しんでんじゃないのよ!? ホンット、そういうところばっかりロレッタそっくりなんだから!」
弟「あっ、おにーちゃん!」
パウラ「えっ!? ヤシロ!?(バッと振り返る)」
弟「――に、お願いしたいことあったの、忘れてたー」
弟「うん、忘れてたねー」
弟「あとでお願いしに行こー!」
パウラ「…………あんたら、そういうことを悪意なくするの、ホンットやめてくれない?(拳『ぷるぷる……』)」
帽子っ子「くすくすくす……お姉ちゃん、おもしろ~い」
妹「うん。パウラさん、すごくいい人なんだよ~」
パウラ「へ? あ、……まぁ、この子が笑ってくれたなら、別にいっかな」
弟「それじゃあ、みんなでベビーカステラ食べに行こうー!」
弟「パウラさんの奢りでー!」
弟「ふとっぱらー!」
パウラ「ちょっと!? なんであんたたちに奢らなきゃいけないのよ!?」
弟「『会話記録ー!』
弟「『お姉ちゃんがベビーカステラご馳走してあげる』ー!」
弟「誰にとは明言していないー!」
パウラ「……あんたら、そんなとこばっかりヤシロに似るの、ホンットやめてくれない?」
妹「あのねぇ、ベビーカステラってねぇ~、みんなで食べるとおいしいんだよ~」
帽子っ子「そうなの? わぁ~、楽しみ~!」
パウラ「う…………この、無邪気な小悪魔たちめ…………分かったわよ! ご馳走してあげるわよっ!」
弟「やったー!」
弟「仕事なんかやってられるかー!」
弟「切り上げて食べに行こうー!」
パウラ「仕事はちゃんとやらなきゃダメよ! ベビーカステラは終わってから!」
妹「じゃあ、これまでの三倍頑張るー!」
妹「急ピッチできりあげるー!」
妹「やっつけ作業ー!」
パウラ「ちゃんとやりなさいっ!」
帽子っ子「あたしも、手伝うっ!」
妹「うんっ! 一緒にやろう!」
パウラ「ちょっ、そんな子供に…………って、ハムっ子も似たようなもんか。しょうがないわねぇ。あたしがちゃんと教えてあげるわよ!」
妹・帽子っ子「「わ~い!」」




