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異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


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【後日譚41話あとがき】マーシャのおにぎりは塩味が利いている

――陽だまり亭・厨房


マーシャ「は~い☆ こんな感じでいいのかなぁ? ど~ぉ、ヤシロ君?」

ヤシロ「へぇ、うまいもんだな」

ロレッタ「マーシャさん、おにぎり上手です!」

エステラ「マーシャは昔から器用だったもんね」

マーシャ「おにぎりくらいで大袈裟だよぉ~☆」

ヤシロ「いやいや。ここに一人、おにぎりが苦手なヤツがいてな」

エステラ「う、うるさいなっ! ……練習したらもっと上手に出来るようになるよ」

ロレッタ「練習なしで上手いマーシャさんは凄いです!」

マーシャ「形はともかく、味はどうかなぁ?」

ヤシロ「んじゃ、一つ食べてみるかな……(おにぎり『ぱくー』)……んっ!? 美味い!」

マーシャ「ホント? よかったぁ~☆」

ヤシロ「なんだ? 塩味が利いてるな」

マーシャ「え? お塩使ってないよぅ?」

ヤシロ「いや、でも、塩の味がする」

ロレッタ「お兄ちゃんはところどころ残念な人だから、きっと味覚が変なんです。あたしが食べるです!(おにぎり『ぱくー』)……ホントに塩味がするです!」

ヤシロ「そうかそうか。でもその前に、誰が残念な人だ、こら?」

ロレッタ「にょぉおっ!? お兄ちゃんがめっちゃ怖い顔してるです!?」

エステラ「ふむ……もぐもぐ…………確かに、いい塩梅だね」

マーシャ「もしかしてぇ、ずっと海にいるから、手のひらに染みついちゃってるのかなぁ? ちゃんと綺麗に洗ったのになぁ……ばっちぃね、ごめんね?」

ヤシロ「とんでもない! 手のひらをダイレクトで舐めさせてほしいくらいだ!」

エステラ「ヤシロ、今の発言は知り合いじゃなかったらアウトだったよ」

ロレッタ「知り合いでもアウトっぽいですけど!?」

マーシャ「それじゃあ、夕飯が焼き魚の時は呼んでねぇ~☆ お魚と手を交互にぺろぺろしてもらうから☆」

エステラ「マーシャ。焼き魚はぺろぺろしないよ」

ロレッタ「そこじゃないです、突っ込むところ!? どうしたです!? 具合悪いですかエステラさん!?」

ヤシロ「手に染みついた味や香りは、洗っても取れないことがある。特に、毎日同じ環境にいる場合はな。ウチの女将さんが毎日ぬか床をかき回していたんだが……女将さんの作るおにぎりは微かに漬け物の香りがして……美味かったなぁ」

マーシャ「それじゃあ、私のおにぎりはいい感じな感じなのかなぁ?」

ヤシロ「おう。俺は好きだぞ。この味はマーシャにしか出せない特別な味だ。こればっかりはジネットでも再現は出来ない」

マーシャ「えへへ。なんか嬉しいなぁ~☆」

エステラ「まぁ、キャルビンなら再現出来るかもしれないけどね」

ロレッタ「あの半漁人さんに染みついた味とかちょっと嫌ですよ!?」

ヤシロ「しかし……ただの塩ってわけじゃないんだよなぁ……この味。うま味が凝縮されているというか……グルタミン酸出まくりというか……」

エステラ「美女がにぎにぎしたからなんじゃないのぉ!?」

ロレッタ「エステラさん、ホントどうしちゃったです!? お兄ちゃん、なんかエステラさんがヤサグレちゃってるですよ!?」

マーシャ「エステラ~、おにぎりで褒めてもらえなかったから拗ねてるんだよねぇ~?」

エステラ「そんなんじゃないもん! ぷん!」

ロレッタ「なんか幼女化してるです!? ちょっと可愛いです!」

マーシャ「エステラは可愛いんだから、ヤシロ君も喜んで食べてくれると思うよ~?」

エステラ「そんなこと…………まぁ、失敗した時は、真っ先に食べてくれたけど……」

マーシャ「やっぱり~☆ だよねぇ?」

ヤシロ「ふん。俺は味に妥協はしないぞ」

マーシャ「愛情たっぷり込めて作れば、なんだって美味しくなるよねぇ」

エステラ「あ、愛情って…………別に、ヤシロ相手に込めなくたって…………でも、美味しく食べてもらうためには必要だっていうなら……まぁ、少しくらいは込めてあげなくもないけれど……」

ロレッタ「エステラさんがデレ始めたです!? 今日のエステラさんは多彩です!?」

エステラ「でも、愛情を込めるって……難しいよね」

マーシャ「ヤシロ君を喜ばせようとするなら…………一回おっぱいで挟んでみるとか?」

ロレッタ「アウト! それはアウトですよ!?」

エステラ「…………挟めるほど、ない……っ!」

ロレッタ「そこで落ち込む必要ないです! 果敢に挑戦しようとしないでですっ!」

ヤシロ「じゃあ、とりあえずマーシャに挟んでもら……」

ロレッタ「アウトー! お兄ちゃん、アウトですっ!」

ヤシロ「あっ…………マーシャの子供って、もしかしたら塩分の取り過ぎで高血圧になるんじゃ……」

ロレッタ「はい、アウトッ! もうツーアウトですよ、お兄ちゃん!?」

ヤシロ「はっ!? 分かった!」

ロレッタ「なんかもう嫌な予感しかしないですよ」

ヤシロ「違う、そういうんじゃなくて。マーシャの握ったおにぎりが美味い理由だよ」

マーシャ「なになに~☆ 何が分かったのぉ?」

ヤシロ「出汁が利いてるんだよ」

マーシャ「出汁? ……出ちゃってるの?」

ヤシロ「魚介の風味がよく出ている。マーシャからはいい出汁が取れるんだろうな」

マーシャ「へぇ~……そうなんだぁ」

ヤシロ「はっ!? またまた閃いたっ!」

ロレッタ「今度はなんです?」

ヤシロ「マーシャ! お風呂に入って残り湯を俺にくれっ!」

ロレッタ「アウトォー! お兄ちゃんスリーアウト退場ですっ!」






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