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異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


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【後日譚31話あとがき】パウラの尻尾をもふもふしたい

――カンタルチカ


ヤシロ「尻尾をもふもふしたい」

パウラ「ちょっ!? それ、セクハラだよっ!?」


――パウラ、お盆で尻尾を隠す

――けど、尻尾はゆっさゆっさ


パウラ「女の子の獣特徴は、気安く触らせちゃいけないんだから」

ヤシロ「違う違う。下心なんかこれっポッチしかないぞ(両腕でタイヤくらいの円を描く)」

パウラ「結構あるじゃん!? っていうか、もうそれ純粋な下心じゃない!」

ヤシロ「だって、お前が目の前でゆっさゆっさ揺らすからよぉ……」

パウラ「しょ、しょうがないでしょ!? これは、意思とは関係なく、楽しいと揺れちゃうんだから」

ヤシロ「楽しいとって……俺が見てる時はいっつも揺れてんぞ?」

パウラ「――っ!? そ、それは……その…………むゎああっ! なんだっていいでしょ、そんなこと! とにかく、も、もふもふとか、ダメなの!」

ヤシロ「でもよ、この街には『ゆっさゆっさ揺れる物は揉んでいい』って法律があるんじゃないのか?」

パウラ「ないよ!? え、どこ情報、それ!?」

ヤシロ「『あったらいいな』という希望を込めて」

パウラ「ヤシロの希望じゃない!」

ヤシロ「揺れるおっぱいは揉んだって怒られないだろう?」

パウラ「怒られるよ!? いきなり揉んだら絶対怒られるからね!」

ヤシロ「じゃあ、一声かけてからにするよ」

パウラ「一緒! 一声かけても怒られるっ!」

ヤシロ「なぁ、パウラ。ジネットが言ってたぞ……『四十二区にいる人は、みんな大らかで優しい、いい人ばかりです』って」

パウラ「胸揉まれて怒らないのは大らかとは違うもん!」

ヤシロ「……ジネットの名前を出してもダメか…………」

パウラ「もう……そういうのは、エステラにでも言って、盛大に怒られればいいのよ。そうすれば目が覚めるでしょ」

ヤシロ「バッカ、お前! エステラの胸は何があっても揺れねぇよ!」

パウラ「…………とりあえず、伝えておくね」

ヤシロ「世の中、なんでもかんでも知る必要はないんだぞ」

パウラ「まったくヤシロは……おっぱいのことしか考えられないの?」

ヤシロ「そんなことねぇよ」

パウラ「じゃあ、他に何を考えているのか言ってみてよ」

ヤシロ「シッポもふりたいなぁ~とか?」

パウラ「うっ…………話題が戻ってきちゃった」

ヤシロ「なぁ、一つ聞いていいか?」

パウラ「なに?」

ヤシロ「尻尾の手入れってどうしてんだ?」

パウラ「それは、ブラッシングとか?」

ヤシロ「外に出してるけどいいのか? おっぱいと同じなんだろ?」

パウラ「お、同じじゃないよ!? みたいなものね!」

ヤシロ「じゃあ、おっぱいも放り出せる?」

パウラ「出せるわけないでしょ!?」

ヤシロ「おっぱいと尻尾は別ってことだな?」

パウラ「そうよっ」

ヤシロ「じゃあもふっても平気だな?」

パウラ「え!? あ…………え? …………はっ!? ダ、ダメだよ!」

ヤシロ「見せるのはいいのにもふるのはダメなのか? その線引きはどうなってんだ?」

パウラ「せ、線引き……?」

ヤシロ「じゃあ、お尻は見られたくないよな? でも尻尾は平気と。どこまで平気だ? 付け根は尻尾か? 尻か?」

パウラ「むゎぁああっ、もう! 全然一個じゃないじゃない、聞きたいこと!?」

ヤシロ「本当は、尻尾ってそこまで大したことないんじゃないか?」

パウラ「そ、……そう、なの、かな?」

ヤシロ「とりあえず、一回もふらしてみ? で、どうだったか判断してみよう」

パウラ「え? ……う、うん…………それじゃあ……(尻尾『ぴくり……』)」

ヤシロ「…………にやり」

パウラ「あぁー! 今『にやり』ってしたー!」

ヤシロ「なんのことかな?」

パウラ「もう! ヤシロのエッチ!」

ヤシロ「パウラ。二十七個言ってもいいか?」

パウラ「多いわよっ!」

ヤシロ「いや、さっき『一つじゃない』ってクレーム来たから」

パウラ「一つにして!」

ヤシロ「俺くらいの男になるとな…………美少女に『エッチ』って言われることすらご褒美だ!」

パウラ「ヤシロはもう末期だよっ!?」

ヤシロ「しかしなぁ……もふってみたかったが、パウラがどうしても嫌だってんなら仕方ないか」

パウラ「へ……?」

ヤシロ「パウラに嫌われたくはないからな。残念だけど、諦めるよ。悪かったな」

パウラ「え……あ、うん……諦め……ちゃうんだ」

ヤシロ「まぁ、そういう照れ屋なところも、パウラのいいところだもんな」

パウラ「にょっ!?」

ヤシロ「んじゃ、俺、帰るわ」

パウラ「あっ、待って! …………あ」

ヤシロ「ん? なんだ?」

パウラ「えっと…………その、ど、……ど~してもって、いうなら…………その、ちょっとだけ、なら…………(尻尾『ぱったぱった……』)」

ヤシロ「パウラ……(ふふふ。これぞ、グイグイ押しておいて急に身を引く心理戦! 精一杯抵抗していればいるほど『あ、悪いことしちゃったかな? そこまで嫌ってわけでもなかったのに…………ちょっとくらいなら……』と、心が大きく揺れ動いてしまうのだ!)……いいのか?」

パウラ「ぅえっ!? だ、だって…………そんな残念そうな顔されたら…………で、でも! ちょっとだけ……ね?」

ヤシロ「パウラは、本当にいいヤツだな」

パウラ「きゅんっ!?」

ヤシロ「それじゃ、早速……」


――ヤシロ、そっとパウラの尻尾に触れる


パウラ「ひゃぅんっ!?」

ヤシロ「おぉ、思ってたより柔らかい(尻尾をもふもふ)」

パウラ「にゅぅぅうう……あ、あんまり、動かさないで……くすぐったい……っ!」

ヤシロ「……(無言でもふもふ)」

パウラ「ま、まだぁ? もういいでしょ!?(顔、真っ赤)」

ヤシロ「なんか、美味そうだな」

パウラ「ぴっ!? た、食べちゃダメだよ!?」

ヤシロ「ん? あぁ、そうか。尻の延長線だから汚れ……」


――パウラの尻尾がヤシロの顔面に「スパーンッ!」


ヤシロ「どぅっ!?(後ろへひっくり返り、後頭部を床に『ゴン!』)」

パウラ「……き、汚くないもん。ふん!」






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