表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

473/535

【後日譚24話あとがき】ベルティーナとパウラ、じゃれ合う

――教会


パウラ「シスター!」

ベルティーナ「こんにちはパウラさん。今日も元気ですね」

パウラ「あたし、元気だけが取り柄だから!」

ベルティーナ「そんなことはありませんよ。あの魔獣のソーセージ。アレはとても良いものです」

パウラ「シスター……それ、あたしの取り柄じゃない……」

ベルティーナ「そんなことありませんよ。パウラさんのお顔を見ると、条件反射でお腹が空きます……じゅるり」

パウラ「シスター……ロレッタと同列にならないでね……」

ベルティーナ「はい。負けません」

パウラ「違うっ、あたしの求めている方向と真逆に突き進もうとしてるよシスター!?」

ベルティーナ「それで、何かご用なのですか?」

パウラ「たまにはシスターの手伝いをしてこいって、父ちゃんが」

ベルティーナ「ありがとうございます。パウラさん親子は、とても敬虔なアルヴィスタンですものね。その奉仕の心に感謝いたします」

パウラ「いいのいいの。あたし、シスターのお手伝い好きだし。それで、何かやることない?」

ベルティーナ「でしたら、かまどのお掃除をお願い出来ますか? 今月分のパンを焼く前に、煤を掃っておきたいのです」

パウラ「あたし、シスターの焼くパン大好き! お客さんの評判もいいんだよ」

ベルティーナ「ヤシロさんに教わって、以前よりふっくら柔らかく焼くことが出来るようになりましたからね」

パウラ「うんうん。今のパンはホンットに美味しい! ……あ、昔ながらのパンも好きよ?」

ベルティーナ「あら。いつの間にそんな気遣いが出来るようになったんですか?」

パウラ「え~、前からちゃんと出来てたよぉ~!」

ベルティーナ「うふふ……。偽りのない、素直なところがパウラさんの魅力ですよ」

パウラ「ホント? じゃあねぇ…………(パウラ、口に手を添えてベルティーナに耳打ちする)……本当は、今のパンの方が断然好き」

ベルティーナ「ふふ。そうですね」

パウラ「へへへ。…………あれ?」

ベルティーナ「どうかしましたか?」

パウラ「……くんくん…………なんだか、シスターの耳、いい匂いがする」

ベルティーナ「へ? 耳が、ですか?」

パウラ「…………なんだか、甘い匂いが………………(ベルティーナの耳を『ぺろり』)」

ベルティーナ「ぅひゃうんっ!?」

パウラ「あっ! ごめんなさい、つい!」

ベルティーナ「(耳を押さえて真っ赤な顔で)び、びび、びっくりしました……」

パウラ「ホントにごめんなさい……でも、凄くいい匂いがしてたから」

ベルティーナ「き、きっと、あれでしょうね。さっき陽だまり亭でパンケーキをご馳走になってきましたので……その時の匂いがついたのでしょう」

パウラ「え…………シスター、耳でも食べるの?」

ベルティーナ「そんな器用な真似はしませんよ!?」

パウラ「ねぇ、シスター。お願い! もう一回だけ匂い嗅がせて」

ベルティーナ「だ、ダメですよ。絶対ダメです(耳を押さえて、頬を染める)」

パウラ「お願いっ! だって、凄く甘くていい匂いだったんだもん」

ベルティーナ「ダメですっ。み、耳は……くすぐったいので絶対ダメです」

パウラ「いいじゃない、お願い! 一回ペロッてするだけだから!」

ベルティーナ「舐める気満々じゃないですか!?」

パウラ「違うの! さっきペロってした時、シスターの耳、とってもミルキーで、なんだかママの味がしたの!」

ベルティーナ「言っている意味が分かりませんよ!?」

パウラ「美味しそうなの!」

ベルティーナ「それを言うなら、パウラさんの耳だって、ふっくらしていて美味しそうですよ」

パウラ「そ、そんなことないもん!」

ベルティーナ「そんなことあります。では……」

パウラ「『では』ってなに!?」

ベルティーナ「あ~…………む(パウラの耳をパク)」

パウラ「うにゃぁぁあっ!?」

ベルティーナ「……味はしませんが、ぷくぷくしていて、……ちょっと癖になる食感です」

パウラ「にゃはぁあっ、咥えながらしゃべらないでぇ!」

ベルティーナ「はむはむ」

パウラ「にゃぁあぁっ! もう、怒った!(ベルティーナの耳を摘まんで『ぷにぷに』)」

ベルティーナ「きゃうっ!?」

パウラ「さぁ、今度はシスターの耳をはむはむさせてもらうからねっ!」

ベルティーナ「ダ、ダメですよ!? 絶対ダメです!」

パウラ「ふーんだ! シスターだって散々はむはむしたじゃない! 逃がさないんだからぁ!」

ベルティーナ「では、はむはむされる前に、はむはむしますっ!」


――じゃれつく二人。……を、ジッと見つめるヤシロ


ヤシロ「…………じぃ~」

ベルティーナ・パウラ「「きゃあっ!?」」

ヤシロ「よぉ」

ベルティーナ「ヤ、ヤヤヤや、ヤシロさんっ、い、いつから、そこに!?(どきどきっ)」

パウラ「い、いるなら声かけなさいよねっ!?(どきどきっ)」

ヤシロ「あ、大丈夫大丈夫。俺、見てるだけで楽しいから。気にせず続けてくれ」

ベルティーナ「続けません!」

パウラ「っていうか、見るなぁ!」

ヤシロ「うんうん。なんか分かるわ」

ベルティーナ「な、何がでしょう?」

ヤシロ「お前らの耳…………見てるとはむはむしたくなってくるな(……じゅるり)」

パウラ「にゃぁあっ! シスター、ヤシロが怖いよぉ~!」

ベルティーナ「ひ、人の顔を見てよだれを垂らすなんて……懺悔してくださいっ!」

ヤシロ「いや。お前、それ、ブーメランだろ」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ