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異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


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【150話後感想返信】ヤシロの陽だまり亭観察日記

――陽だまり亭、客足が引いた暇な時間帯


ヤシロ「なぁ、ロレッタ」

ロレッタ「はい、なんです?」

ヤシロ「ちょっと横を向いてくれ。体ごと」

ロレッタ「こうです?」

ヤシロ「おぅ、サンキュウ…………ふむ……なるほど」

ロレッタ「あの……何してるです?」

ヤシロ「ロレッ乳の観察日記だ」

ロレッタ「何してるですっ!?」

ヤシロ「ロレッ乳の観察日記だ」

ロレッタ「聞き直したんじゃないです! なんでそんなものを勝手につけてるですか、もう!」

ヤシロ「お前、気付いてないのか?」

ロレッタ「……何がです?」

ヤシロ「お前の胸は、今、成長期に入っているんだ」

ロレッタ「えぇっ!?」

エステラ「嘘だ!」

ロレッタ「わぁっ!? ……び、びっくりしたです……急に背後で大きな声出さないでです……」

エステラ「ヤシロ。ボクは君の意見には賛成出来ない。ロレッタの胸は成長なんかするはずがないんだ!」

ロレッタ「いや、するですよ!? あたし、今、そういうお年頃ですよ!?」

エステラ「ボクの呪いは伊達じゃない!」

ロレッタ「なんで呪ってるんですか!? やめてほしいです! あたし、店長さんを目指してるですから!」

エステラ「店内をギッチギチにする気かい!?」

ロレッタ「そこまで大きくはないですよ、さすがに!?」

ヤシロ「エステラ。気持ちは一切分からんが、落ち着け」

エステラ「そういう時は『気持ちは分かるが』じゃないかな!?」

ヤシロ「事実、ロレッタの胸は大きくなっている。日に0.00001ミリ程度ではあるが」

ロレッタ「そんな誤差レベルの成長、なんでお兄ちゃんに分かるです!?」

ヤシロ「俺はな、ロレッタ……着衣の上からでも正確無比に生乳の状態を感知することが出来るんだ!」

ロレッタ「なんか怖いです!? お兄ちゃんなら、本気で出来そうだから怖いです!」

ヤシロ「とりあえず、今日の記録を書き記しておくか……」

ロレッタ「だから、観察日記はやめてですってばっ!」







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