【96話後感想返信】ジネット、スケスケは断固拒否
ジネット「……ふぅ」
ヤシロ「どうした? 思いっきり伸びをしたら、内側からのパイ圧で服が破れたのか?」
ジネット「そんな惨事は起きてませんよ!?」
ヤシロ「じゃあ、なんだ?」
ジネット「実は、寝間着が破れてしまって……」
ヤシロ「パイ圧で!?」
ジネット「違います! 引っかけたんです! そもそも、パイ圧ってなんですか!?」
ヤシロ「パイ圧ってのは、大きなおっぱいの弾力をx、はち切れそうなシャツにかかる負荷をyとした時の……」
ジネット「詳しい説明は結構ですよ!?」
ヤシロ「直せないくらい破れたのか?」
ジネット「はい。これでしたら、新しく作った方が早いかと……」
ヤシロ「でも、落ち込んでるってことは、お気に入りだったのか?」
ジネット「はい……とても可愛い布でしたので……」
ヤシロ「ウクリネスんところに売ってないのか?」
ジネット「いえ。わざわざ買うほどのことではないですよ。寝間着ですし。自分で作ります」
ヤシロ「いや、布だけでも」
ジネット「まだ余っている布がありますから」
ヤシロ「毎日着るものくらい、好きなように作ればいいんじゃないか?」
ジネット 「贅沢は、あまり好ましくありませんから」
ヤシロ「それはいい心がけだが…………ん! 分かった。俺が作ってやろう」
ジネット「本当ですか!?」
ヤシロ「人からもらったと思えば、多少はテンションも上がるだろう」
ジネット「多少なんてとんでもない! 物凄く嬉しいです!」
ヤシロ「じゃあ、ジネットの好きそうな感じで作ってきてやる」
ジネット「はい! ありがとうございます!」
――数十分後
ヤシロ「出来たぞ」
ジネット「速いですね。さすがです」
ヤシロ「一度着てみてくれないか?」
ジネット「わぁ……………………………………あの、物凄く、透けているんですが?」
ヤシロ「あぁ。好きだろ? スケスケ」
ジネット「す、好きじゃないですよ !?」
ヤシロ「だって、今日穿いてるパンツもスケス……」
ジネット「わぁ! し、下着はいいんです! これじゃあ、人前に出られないじゃないですか!」
ヤシロ「大丈夫。寝間着を着るような時間は、俺とマグダしかいないじゃねぇか」
ジネット「ヤシロさんがいるじゃないですか!? ヤシロさんにはお見せ出来ません!」
ヤシロ「俺は、全然気にしないぞ!」
ジネット「わたしが気にするんです!」
ヤシロ「しょうがない……じゃあ、こっちの、普通の寝間着をやろう」
ジネット「あるんですか!?」
ヤシロ「まぁ、そっちのは冗談だ。いざという時まで取っておくといい」
ジネット「そ、そんな『いざ』は、き…………きませんもん」
ヤシロ「こっちは可愛い路線で攻めてみた」
ジネット「わぁ……フリルが沢山で、とても可愛いです!」
ヤシロ「着にくかったら適当に改造してくれ」
ジネット「いいえ! わたし、これ、ずっと大切にします!」
ヤシロ「気に入ってくれたようでよかったよ」
ジネット「ヤシロさん。ありがとうございます」
ヤシロ「おう。礼なら、そっちの透けてる方を着て……」
ジネット「それはしません」
ヤシロ「……ちぇ」