【50話後感想返し】ロレッタは……特にいじりようがない
※「特に語ることはない」と言い切られたロレッタの反応から↓
ロレッタ「なんでですかっ!? あたし、結構頑張ってるですよ!? 描写こそ少ないですけど、毎日食堂でお客さんとお話してるですよ! 最近なんか、『ロレッタちゃんみたいなお嫁さんだと、毎日楽しいだろうなぁ』とか言われたですよ!? きっと、『お嫁さんにしたい陽だまり亭店員』を調査したら一位にだってなれるですよ!」
ヤシロ「おぉ! それはいい考えだ! よし、やろう! 『お嫁さんにしたい陽だまり亭店員ランキング』!」
ロレッタ「お、お兄ちゃん!? いつの間に!?」
ヤシロ「金の匂いが……いや、いつも頑張っているロレッタが、そこまでやりたいというのであれば、疑似兄であるこの俺が真っ裸にならざるを得ないじゃないか!」
エステラ「一肌でいいんだよ、脱ぐのは! 真っ裸にはならないでいいから!」
マグダ「……興味深い。詳細、キボンヌ」
ヤシロ「なぁ……マグダって日本人じゃないよね? それも、結構昔の……」
マグダ「……?」
ヤシロ「いや、違うならいいんだ」
ジネット「それで、ヤシロさん。何をされるおつもりですか?」
ヤシロ「人気投票だ! 定食を注文すると、投票券が一枚ついてくる。その投票券を使って、好きな店員に投票するんだ」
エステラ「つまり、お金さえ出せば一人で何回でも投票出来るわけだね……」
ジネット「でも、定食につくわけですから、そう何度も注文出来ないと思いますよ? お腹いっぱいになりますし」
ベルティーナ「私なら、十人分しか食べられませんね」
ロレッタ「……いや、それ、『しか』って言わないんじゃ…………でも、それはおもしろそうですね!」
デリア「なんだなんだ? 面白い話か? ならあたいも参加するぞ」
ヤシロ「では、陽だまり亭主催! 『お嫁さんにしたい陽だまり亭店員ランキング』の開始だ!」
ウーマロ「鮭定食二十人前お願いするッス!」
グーズーヤ「こっちは三十人前ッス!」
エステラ「…………あぁ、ヤシロの目論み通り……バカが釣れた……」
――そして、結果は…………
1位 マグダ 6428票
2位 デリア 2219票
3位 ジネット 156票
4位 エステラ 82票
5位 ロレッタ 14票
6位 ヤシロ 1票
(投票期間 3日)
ロレッタ「なんですか、この1位2位のぶっちぎり感は!?」
エステラ「……信者の数……いや、教祖の執念じゃないかな?」
ウーマロ「はぁ……はぁ……まだまだ甘いッスね、グーズーヤ…………オイラは、マグダたんのためならあと千杯はいけるッスよ…………うっぷ……」
グーズーヤ「くそ…………九百杯目まではリードしていたのに…………ぉうっぷ……っ」
ナタリア「……申し訳ありません、お嬢様……使用人一同を使っても、力及ばず……」
エステラ「ナタリアたちも張り合ってたの!? やめてよ、もう~!」
マグダ「……つまり、実質店長がぶっちぎり」
ジネット「そ、そんなことないですよ! きっと、わたしもどなたかが…………」
デリア「いや、店長は普通に百票集めてたもんな。さすが、胃袋を掴んでるヤツは強いよな」
マグダ「……ロレッタも、健闘はした」
ロレッタ「凄く地味で反応に困るです! いや、十四票入れてくれた人には感謝ですけど! 嬉しいですけど! なんだか素直に喜べないです!」
ヤシロ「…………つか、誰だ? 俺に一票入れやがったアホは?」
マグダ「…………たぶん、ヤンボルド」
ヤシロ「やめてくれ……完全に否定出来ないのが怖い…………」
ロレッタ「ぅぅうう…………っ! あたしっ! もっと人気者になりたいですよぉー!」