【95話後感想返信】パーシー、恋の悩みを相談中
パーシー「あんちゃん。頼みがあんだけどさ」
ヤシロ「すまんな。パーシーの頼みだけは聞くなと、爺さんの遺言でな」
パーシー「え、なんですぐバレる嘘吐くの? カエルにするよ?」
ヤシロ「俺がカエルになったら、お前の頼みは聞けないぞ」
パーシー「すいません。頼みを聞いてください」
ヤシロ「なんだよ、改まって」
パーシー「ぶっちゃけ、オレ、マジフォーリンラブなわけ」
ヤシロ「ごめん。もう無理。それ以上は聞きたくない」
パーシー「なんでだよ!? こんなに真剣に相談してんのに!?」
ヤシロ「『ぶっちゃけ』の時点で聞く気がなくなったわ!」
パーシー「そこは、俺流のしゃべり方だし? しょうがない的な?」
ヤシロ「俺の鼓膜がお前の声を選択的に排除しても、仕方ない的な?」
パーシー「すみません。聞いてください」
ヤシロ「だから、なんなんだよ?」
パーシー「オレさぁ……マジで、ホンットマジで! ネフェリーさんのこと、いいなって思ってんだよね」
ヤシロ「たぶんだけど、アレ、そんないい出汁でないぞ?」
パーシー「ネフェリーさんで出汁とか……っ!? エロイこと言うんじゃねぇよ!」
ヤシロ「その感性、わっかんねぇわぁ……」
パーシー「とにかく! いつかは夫婦になって、二人で工場を盛り立てていきたいんだよ!」
ヤシロ「それはダメだ」
パーシー「…………え?」
ヤシロ「恋をするのは勝手だが、結婚だけは許さん。絶対にだ」
パーシー「あんちゃん…………あんた、まさか!? …………好き、なのか?」
ヤシロ「あぁ……失うなんて、考えられない……」
パーシー「そんな……あんちゃんが…………恋敵?」
ヤシロ「ん? なんだ、お前卵かけごはんに恋してんのか?」
パーシー「卵かけごはん!?」
ヤシロ「あぁ。俺は、卵かけごはん無しじゃ生きていけないんだ!」
パーシー「ネフェリーさんじゃねぇのかよ!?」
ヤシロ「ネフェリーが嫁に行ったら、安全な生卵が手に入らなくなるだろう!? 砂糖なんか誰だって作れるが、あの卵はネフェリーにしか作れねぇんだよ!」
パーシー「砂糖を舐めるなっ!」
ヤシロ「とにかく、ネフェリーと結婚したいなら、お前が養鶏場に婿に来い!」
パーシー「そんなの絶対ダメだ! 代々受け継がれてきた工場を、オレの代で潰すなんて出来ねぇよ! 誰がなんと言おうが、あの工場はたたまねぇ!」
ヤシロ「ネフェリーは以前、『頑固な人は嫌いコケー!』って言ってたぞ」
パーシー「…………養鶏場も、候補に入れておこうかな」
ヤシロ「(こいつもチョレぇ~……)」