【94話あとがき】猛暑期の訪問客へのヤシロの対応
アッスント「いやぁ、今日も暑いですねぇ」
ジネット「アッスントさん。お疲れ様です」
アッスント「ご注文いただいたものはこれで全部ですかね」
ジネット「そうですね…………はい。揃っています」
セロン「どうも、ご注文の品、お届けに参りました」
ジネット「あ、セロンさん。暑い中ありがとうございます」
セロン「いえ。仕事ですから」
ジネット「ウェンディさんはご一緒じゃないんですね」
セロン「こう日差しが強いと、外に出るのが危険なもので」
ジネット「危険、なんですか?」
セロン「夜になると、周りの人間の網膜が…………焼き切られるくらいの……」
ジネット「そ、それは……大変、なんですね」
セロン「でも、好きですけどね! あはは!」
アッスント「恋は病と言いますからね。では、私はこれで」
セロン「僕も失礼いたします。英雄様によろしくお伝えください」
ジネット「はい。ありがとうございました」
マグダ「……ヤシロは?」
ジネット「裏庭で涼んでいるようですよ」
ロレッタ「お兄ちゃん、ダラけ過ぎです」
ノーマ「まったく、今日も暑くて嫌になるねぇ」
ヤシロ「よぅ、ノーマ。暑いな」
ジネット「ヤシロさん!? いつの間に!?」
ヤシロ「なに。そろそろ仕事に戻らないとと思ったまでだ」
マグダ「……たぶん、乳の揺れる音を聞きつけた」
ジネット「いや、いくらなんでもそこまでは……」
ロレッタ「店長さんは甘いです。お兄ちゃんならそれくらいの芸当やってのけるです!」
ノーマ「それじゃ、アタシは仕事があるからもう帰るよ」
ヤシロ「おう! ちゃんと仕事を片付けて、川遊びには顔を出せよ」
ノーマ「はいはい。まったく、何を必死になってんだろうねぇ、この坊やは……くふふ」
ミリィ「ぁ……こんにちは。竹、届けに来たよ」
ヤシロ「よぅ、ミリィ。暑かったろ? 少し涼んでいくか?」
ミリィ「ぁりがと……でも、お仕事、あるから」
ヤシロ「そうか、あんまり無理するなよ?」
ミリィ「ぅん。ありがとう」
ヤシロ「そういえば、水着、着てみたか?」
ミリィ「ぅん! 凄く可愛かった」
ヤシロ「そりゃあ、見るのが楽しみだな」
ミリィ「ぁう……でも、あんまり、見ないで……ね?」
ヤシロ「はっはっはっ! 無茶言うなよ、おい」
ジネット「あまり見ないであげてくださいね!?」
ミリィ「それじゃ……また。川遊びの日に……」
ヤシロ「おう、気を付けて帰れよ」
ミリィ「ばいばーい!」(以下、延々と続く「ばいばーい」)
ウーマロ「いやぁ、暑いッスねぇ。ヤシロさんいるッスか? ちょっと相談したいことが……」
ベッコ「ヤシロ氏はご在宅でござるか? 実は新しい蝋製品を考えたのでござるが……」
ジネット「ウーマロさん、ベッコさん、いらっしゃい。ヤシロさんなら、そこに…………あれ?」
マグダ「……ヤシロなら、裏庭に涼みに行った」
ロレッタ「暑さが限界とか言ってたです」
ジネット「もぅ~…………ヤシロさんは」
マグダ「……ヤシロだから仕方ない」
ロレッタ「仕方ないです」