【90話後感想返信】ロレッタ、かき氷を食べて食レポをする
――真夏。陽だまり亭
ロレッタ「むむむっ! 呼ばれた気がしました!」
ヤシロ「呼んでねぇよ」
ロレッタ「え、なんです? 『暑くて元気出ないから、ロレッタちゃんの可愛い声が聞きたいなぁ(はぁと)』って思ったです?」
ヤシロ「それが事実なら、俺の脳みそはこの暑さで完全にやられたってことになるな」
ロレッタ「じゃあ、何か冷たい物でも食べましょう」
ヤシロ「何かあるのか?」
ロレッタ「お兄ちゃんなら、きっとなんとかしてくれるです!」
ヤシロ「俺をアゴで使うんじゃねぇよ! ……ったく。かき氷でも食ってろ」
ロレッタ「おぉ! なんとも冷たそうで美味しそうです! では、いただくです!」
――シャク
ロレッタ「んん~っ! 甘くて冷たくて、最高です! キラキラ輝く氷の粒子と、カラフルなシロップのコントラストがいかにも夏って感じでいいです! スプーンを刺した時の『シャクッ』って音もさることながら、やはり口に入れた瞬間のひんやりした感じが夏を感じさせてくれるです! 甘過ぎず後味もすっきりしていて、いくらでも掻き込めそうで………………ふんんっふっ!?」
ヤシロ「……あ、来たか?」
ロレッタ「あっ!? あぁ、あ、頭が……割れるように痛いですっ!!」
ヤシロ「かき氷を一気に食うとそうなるんだよな、気を付けろよ」
ロレッタ「言うのが遅いです! はぁああうっ! 痛いです! 毒……毒です、このかき氷は、毒に違いないですっ!」
ヤシロ「滅多なこと言うんじゃねぇよ」