表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/534

【47話後感想返し】エステラ、人を欺く

エステラ「…………ついに買ってしまった……これで、ボクは…………ふふふ……」


――一方その頃、陽だまり亭では。


ジネット「今日、街でエステラさんを見かけたんですよ」

ヤシロ「落ちてるモヤシでも拾い食いしてたか?」

ジネット「どんなイメージ持ってるんですか!? お買い物をされていたようですよ」

ヤシロ「買い物? どうせ食い物だろ?」

ジネット「いえ、それが…………まぁ、いいじゃないですか」

ヤシロ「言えないものか……それ即ち卑猥な書物! そして、それを見かけたということはジネット、お前も卑猥な書物コーナーに立ち寄ったということだな!?」

ジネット「違います! 下着です! 下着を買っておられたんです! ……あぁっ、つい……エステラさん、ごめんなさい……」

ヤシロ「下着か…………あいつ、女性用下着をそんな卑猥な目線で……」

ジネット「ヤシロさんは、一つの会話が終わる度に頭の中をリセットする癖をつけてください!」

エステラ「やぁ、諸君! 今日も賑やかだねぇ」


――と、現れたエステラのおっぱい「ドーン!」


ヤシロ「ダウトー! エステラ、ダウト!」

エステラ「な、なななな、なんのことだい? ボクは別に何も……っ」

ヤシロ「パットを詰め込むにしても一気に盛り過ぎだ! お前は偽乳のマナーも知らんのか!?」

エステラ「まさかっ!? 偽乳にもマナーがあっただなんて!?」

ジネット「エステラさん、さっきお買い物されてたのって、もしかして……」

エステラ「クソッ、まさかこんなに早く気付かれてしまうなんてっ!」

ジネット「いえ、あの…………言いにくいんですが……違和感が物凄いことに……」

エステラ「時間を惜しまず、少しずつ大きくしていくべきだったのか……っ!」

ヤシロ「いや、それでも、俺くらいのおっぱいマイスターの目は誤魔化せんぞ」

エステラ「そんなわけがない! だって、『本物より本物』って書いてあったもん!」

ジネット「……エステラさん、『本物より本物』だと、本物を越えてしまっているので、それで違和感が生まれるのでは……?」

エステラ「弾力だって、柔らかさだって本物みたいなのに……」

ヤシロ「……まったく、何も分かっていないんだな。ジネット!」

ジネット「は、はい!」

ヤシロ「エステラ!」

エステラ「え、な、なに!?」

ヤシロ「せ~ので、ジャンプっ!」


――ぴよ~ん! たゆんっ!


ヤシロ「このように、揺れ方が全然違う!」

ジネット「何をさせるんですか!?」

エステラ「そうかっ、『揺れ』かぁ!?」

ジネット「エステラさん、真剣に受け取らないでください!」

ヤシロ「人の目を欺くには、まだお前は未熟過ぎる…………さぁ、その偽乳を渡すんだ。お前には、もう必要のないものだろう」

エステラ「……分かった。これはもう、ボクにはいらない……」

ジネット「騙されてますよ、エステラさん! ヤシロさんの目が『温もりの残ったぷにぷに、ぅわ~い!』って感じになってますよっ! エステラさん、目を覚ましてくださいっ!」




――偽乳、それは、この世界に蔓延る最も身近な詐欺である。(by 精霊神)



ジネット「精霊神様はそんなことおっしゃいませんよっ!?」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] エステラのぬくもり…いいなあ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ