【86話後感想返信】見極める目を鍛える
ジネット「あら? あの、ロレッタさん」
ロレッタ「はいです」
ジネット「この定食、お漬物が付いていませんよ」
ロレッタ「あっ! 忘れてたです! すぐ持ってくるです!」
ジネット「慌てないようにしてくださいね」
マグダ「……ロレッタはおっちょこちょい」
ジネット「あら、マグダさん。エプロンが表裏逆ですよ?」
マグダ「…………ドジっ子萌え?」
ジネット「ドジっ子さんは可愛いですが、衛生面の観点から、制服は正しく着てくださいね」
マグダ「……反省」
ヤシロ「よく人のミスに気が付くな。俺は言われるまで気が付かなかったぞ」
ジネット「なんとなく、パッと見て『あれ、なんか変だな』って思うんです。いつも見ているものと見え方が違うからでしょうか?」
ヤシロ「ふむ。ウチの親方が言っていたんだがな。『技術者は、技術を磨く前にまず、良品と不良品を見極める目を鍛えろ』って。どんなに技術を磨いて腕を上げたところで、不良品を量産していては意味がないからな。まずは品質を管理出来る目を育てるんだ」
ジネット「それは大切なことですね」
ヤシロ「ジネットはそれがちゃんと出来てるってことだな」
ジネット「わたしはただ、お客さん一人一人に満足していただきたいと思っているだけです」
ヤシロ「それがなかなか出来ないんだよ。俺はそういう細かい変化や物の違いに疎くてなぁ……」
エステラ「やぁ、みんな! 遊びにきたよ!」
ヤシロ「エステラ。コンマ2ミリの薄さのパットを胸に入れるのはやめろ」
エステラ「な、なぜこの薄さで気が付くんだい!?」
ヤシロ「一目瞭然だ!」
ジネット「ヤシロさん……十分、目が鍛えられています……」